表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デッドアンドアライブ  作者: 天狼
序章 1
7/9

そして現在


そして…


今に至るのである。


暗闇の中落下する浮遊感と、走馬灯を感じながら

数分…数時間…数日…

と、時間の感覚の無い世界を通り過ぎ


気付けば知らない廃墟の城の中に跪いていた。


城の中は、歴史を感じるものではあったがボロボロで、城としての用途を無くし

城の床は、焼き燻った様な跡と穴や罅割れの様なものがあり

よく城としての形状を保っているなと感心出来るレベルの廃城具合だった。



「…言葉…わかりますか?」


不意に頭上から声を掛けられ、其方を向く。


「…あ…ああ…」と応じる。

人間不信となった僕は、見知らぬ人に声を掛けられても言葉を交わす事がとても苦手になっていた。


唯一、言葉を交わせるあの彼女でさえ

長文で話をするのが出来ないくらいに


頭上の女性は

どうやらあの時、僕のベットに居た女性のようで

「やっと言葉が交わせる」と喜んでいたようだが

僕としては1人で死ぬ事も生きていく事も自分の意思で生きていく事も出来ないので

この時でさえ、苦痛以外のなにものでもない。


「話も出来ず、突然この様な事をして申し訳ありません。

しかし、こちらも時間が無く

無理矢理貴方をこちら側に招く事にしました」

女性は少し悲痛な顔をしながらそう告げ

「この世界は貴方の世界とは別の次元の世界です。

しかし、貴方の世界とも繋がりがあり

貴方の世界で言う神隠しなどは…こちらの世界に迷い込んだ…そう思って頂けると理解し易いと思います」

表情を変えず、矢継ぎ早に女性はそう話をし


「今、こちらの世界が滅びようとしています。

この世界が滅びると、貴方の世界との繋がりが広がり

1年に1人迷い込んでいた貴方達の世界の人々が

全てこちらの世界と繋がってしまいます。


どうか…それを踏まえた上でこの世界を助けて頂けませんか⁉︎」

…そう言葉を終えた。




何を言っているのだ?





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ