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その後の人生
その言葉で振り返り、声の少女を見ると
中学生の制服に身を包んだ可愛らしい少女だった。
少女の母親は病院を後にしてすぐに自殺
少女には何も告げず、何も残さず
少女が呆けている母親の代わりに色々な人と連絡や話をしている最中に首を吊ったらしい。
僕は死ぬ事も許されず、殺される事も叶わず
生きて、彼女の為に人生を捧げる事をその場で誓う事となった。
その後、色々な処理をし
彼女は親戚の家へ、僕は父方の祖父母の所に行く事となった。
父方の祖父母の願い、彼女の命令もあり
別の高校に行く事になったが、やはり人間そうゆう話は広まるようで
卒業するまで周りからの虐め、それを超える虐待の日々を過ごした。
しかし
死ぬ事も、何かをする事でさえ許されない僕は
人間不信や孤独に生きる事を選んだ。
何故ならば、彼女の言葉以外で本当に僕を傷付けられる人間は居ないのだから。
卒業後すぐに僕は彼女の親戚の仕事場で働く事になり、そこでも高校時代と変わらない環境の中
生活費以外のほぼ全ての給料を彼女に渡す日々を送っていた。