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夢か現
寝返りの要領で女性らしきものの身体をぶっ飛ばし、モゾモゾとベッドから体を起こす。
ベッドに腰掛け
壁に頭を打ち付けたようで、頭を摩りながら不機嫌そうな顔の女性らしきものに声をかける事にした。
「えっ…と、 誰?」
女性らしきものはすぐに立ち上がり、僕の目の前まで来て
身振り、手振りで言葉を掛けてくれるのだが…
ヤバい…
全然わからん‼︎ww
必死さと真剣さは伝わるのだけれど、その小動物の様な甲高い鳴き声と今だに姿が霧がかったように見え辛い事も合わさって
言葉が通じないってだけで、こんなにも人を無関心に見れる様にするんだなぁ〜と思うだけに留まった。
そんな僕に気付いたのか
女性らしきものは身振り手振りを止め、少し悲しそうな雰囲気をだしながら床にへたり込んでしまった。
正直…面倒臭さいので
夢だと思い込み、もう一度寝ようとベッドに横になった瞬間
僕は真っ逆さまに落ちていった