第7話 まおとれ
どうも、魔王です。名前はユウスケと申します。
何してるのかって?
勇者が育つまでぼ〜としてるとでも?
やり込み派ゲーマーだった我が何もしないとでも??
自分との戦いをしてるんですよぉぉぉぉ!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今から1年前・・・
「主たマ!これからどうしますカ??魔王としての職務を全うして世界を恐怖に陥れますカ??」
『いやいや、マリンちゃん。折角のシチュエーションだけども、我にその気は無いのだよ。というか、早いとこ勇者に来てもらって討伐してもらって、次のステップに進みたいというか。。。』
「エっ!?主たま死んじゃうのですカ??」
マリンの言いたいことは、わかる。
でも、
『いやいや、死ぬことは無いと思うんだけどね。この世界はゲームの世界で、目的を果たさないと我の目的が果たせないというか。。。』
「なるほド!主たまの悲願を成就するためには討伐されなければいけないト!?そういうことでしたら全力でサポートしていきますヨ♪」
うーむ、複雑な気持ちだ。
『勇者召喚っていうスキルがあるんだけども、ここに呼び出すことができるだけで、本人に成長してもらうしかないみたいなんだ』
「幼女がきてもどうしようもないですよネ。。。」
神妙な顔つきでマリンが言った。
幼女が幼女を語る。シュールだ。。。
『だから、とりあえず気長に待とうかなと思ってさ!』
「わかりましタ!お供いたします主たマ♪」
『ただ待ってるのもあれだし、魔族創造のスキルで強い魔族を創り出して戦いながらヒマを潰そうかなと思うんだ』
「トレーニングですネ!?レベリングですネ!」
むぅ、ゲームなど分からないはずなのに何故か詳しい。
『そだね。レベルがこれ以上上がるかどうかはわからないけど、とりあえず時間がありあまってるからやってみようか』
「はイ!ガンガンいこうゼ!でス♪」
・・・偶然だよ、ね?はは
『スキル魔族創造、と。お!自分のレベルに合う魔族が創り出せるみたいだ。。。魔王も!?』
チートバンザイ
『とりあえず創り出してみるから、マリン、危ないから念のため下がってて』
「わかりましタ!」
スキル発動・・・
『おぉ、、、』「主たまがふたリ、、、」
っザンッッッ!!
『え。。。???』
自分そっくりな魔族を創り出し、
マリンと共に驚いた瞬間、
我の左腕が付け根から鎧ごと宙に舞う。
ヘルプ!!
反射的にどうすればいいかヘルプを開いた。
[A、戦闘スキルおよび回復スキルを解放し自己治癒しつつ対象に攻撃する]
『へ、我としたことが、装備品は装備しなければ意味がないなんて初心者でもやらないミスを犯すとはな!』
(ヤバい。一旦ポーズしてやり直したいぜ)
!!そうか!!
『ヘルプ!魔族消去スキルを出せ!!』
勝手に叫んでいた。
そう、創造できるのであれば消去できる。
ポップできるのであればデポップできるのだ。
[スキル魔族消去を解放しました]
自分と同じ姿の魔王が一瞬で消え去った。
『ふぅ。。あせったよ』
「主たマーーー!主たマ、主たマー!!」
マリンが泣きじゃくりながら飛び込んできた。
「腕ガ、主たまの腕ガ〜!ふえぇぇェ」
あぁ、そうだな。痛覚が麻痺ってるうちに何とかしなくちゃな。
ヘルプ、治癒スキルを。
[A、自己再生・治癒魔法]
(あぁ、魔法があるのか。スキル自己再生は解放、と)
自己再生が始まり傷口がグニュグニュと動いている。治癒魔法も念じるように試みた。
淡い緑の光が右手からでたので傷口に当ててみる。
みるみる内に傷が塞がり、腕が生えてきた。
すげ〜リアル治癒魔法、などと考えている間に元通りの腕になったのでニギニギして感触を確かめる。
うん、動く。
再生と同時に切り落とされた腕が消失した。
付いていた鎧はそのまま床に落ちている。
拾って切り口とくっつくように合わせてみると元の鎧の形に修復された。
(うわ、ファンタジーすぎる)
一連の様子を眺めていたマリンが床にうずくまり肩を震わせている。
(心配させた、よな。。。)
「うわぁぁぁン!主たま死んじゃうかと思ったんでス〜〜!!」
『ごめんよ、心配かけて』
大声で泣くマリンを抱き寄せ、反省する。
なんか、泣かせてばかりだな。。
(とりあえず、戦闘向けのスキル解放と、魔法と装備の把握をしよう。戦いの準備はRPGの基本なのだ)
『もう、マリンのこと泣かせないって約束するよ』
「うェ、うェ、ホント??」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃな顔のマリンに微笑むように誓う。
『あぁ、約束だ!』
幼女に心配かけてるようでは、ゲーマーとしての名が廃るというものだ。それに、男の意地も見せないとね。
………
……
…
あれから1年。
少しはまともに戦えるようになったよ。
「主さマ!右から来まス!」
『おっけぃ!任せろ』
数ある分身体の中から本体が我の右側から剣を振り下ろすのを魔眼共有しているマリンがサポートして教えてくれる。
『くらいやがれ!!』
手に握る漆黒の魔剣[ハーデス]を魔王の胴体に横一閃する。返す刀で頭から足元にかけて魔剣を振り下ろす。
魔王の体が十文字に割かれ、ピンク色の発光をしながら消滅する。ピンク色の光は、我の体に吸収された。
ポン
白ログにレベルアップの表示がされる
[ユウスケのレベルが25510に上がりました]
[マリンのレベルが2603に上がりました]
「やりましタ〜!今回は一気に100近く上がったのでス♪」
『あぁ、我も1200程上がったぞ』
「今回はなかなか手強かったですネ〜。1ヶ月半も倒すのにかかりましたネ」
『そうだな、時間と獲得経験値の感覚を考えて、もう少しレベルを落として創造したほうが効率いいかもな』
「でハ、祝勝会の食材を確保してきまス♪」
我等は、レベリングに没頭していた。
魔族創造で我のレベルを8割程落とした魔王を創る。
基本的に我が攻撃、マリンが補助の魔法をかけて攻撃には参加しない。という作戦で戦闘を繰り返していた。
討伐対象に与える影響が経験値に反映されるらしく、マリンには獲得の1割以下の経験値しか入らないらしいのだが、かなりレベルが上がっている。
使い魔なのに、もはや魔王を越えた魔族だ。
出会った頃の我なら滅ぼされていたのではないだろうか笑
1年前の約束から、死に直面する機会には至っていない。
というのも、スキル解放や魔法と装備の把握をしてからレベリングを開始したおかげだ。
とはいえ、最初は戦い方を覚えるのに苦戦した。
レベル1の魔王創造から始めたのだが、当初レベル255の我と対峙しても圧倒的な勝利を収めることはできなかった。
全く同じスキル、装備、魔法を所持する自分と戦うのだが、相手の方が強く感じた。
丸一日かけてレベル1魔王をなんとかタコ殴りにして勝利する前に、何が違うかを魔眼で観察してみた。
解放スキルの数が違っていたので、勝利後に同じように設定してみた。
とりあえず戦闘スキルは
[身体強化]
[詠唱破棄]
[縮地]
などの基本スキルから始まり、
[物理結界]
[魔法結界]
[究極再生]
[装備覚醒]
などの補助スキルを解放。
その後レベル1魔王と再戦したら、3秒で片がついた。
やはり、持っている力の使い方が強さの秘訣だろう。
「与えられた力は身に付かない」
とは、よく言ったものだ。名言である。
装備も既に装備されていた[深淵の鎧]から始まり、
最強装備がアイテムストレージにあることを発見した。
メニュー画面もオプション設定などを発見して
[ステータス]
[スキル]
[装備]
[アイテム]
[魔法]
と、なっている。
装備やアイテムなどの物理品は、体の周囲範囲なら何処でも出せるようだ。優れている点は、装備品をストレージ内の物と一瞬で交換できるという点だ。
鎧着替えてる内にヤラレタら格好悪いしね。
[ヘルプ]が無くなっているって?
消えた訳ではない。ヘルプを弄っている中で
[メニュー設定]
というものを発見したのだ。
もともとやり込んだゲームを基にしてあるこの世界で、マッピングやモンスター、大幅にやっていたゲーム内容とは違うものの、基礎となるものは一緒だ。
ということで、ゲームをよりやりやすくできないかという目的のもと、記憶と照らし合わせているうちに色々とやりやすくなっていったというわけだ。
このメニュー設定で、大幅に攻略の仕方が変わった。
一番大きいのは[ヘルプ]をマリンにリンクさせることができた点である。そう、彼女は今や飛び回る[ヘルプ]なのだ。先に言っていた魔眼も共有視念しているため、我が相棒はこの上ない最強の相棒と化している。
最初は自分自身にリンクさせた方が良いと考えたので実行してみようとしたが、できなかったのだ。
マリンにできた要因として考えられるのは[パーティーを組む]を選択したこととか、我が創造する前から存在していた彼女が[先導妖精]的な存在である可能性が高いからだ。
前者はヘルプ弄りの中で出てきたもので、
[仲間にしますか?]の青ログが出てきたときには
『なるほどな』と思ってしまったものだ。
いやはや、やはりコントローラーでやるのと実践するゲームは違いがあるものだ。
かくして、ゲーム操作を覚えていった我は強い魔王を創造し倒す。を繰り返しているのである。
ちなみに、敵を倒すと経験値と共に魂魄が手に入るのだが、今では20000近く貯まっている。
勿論マリンを進化させるのに使っている。
随分と進化したものだ。勇者が各魔物を倒せるレベルを右側に比較してみた。
[黒鳥]↓Lv1
[使い魔]↓Lv3
[魔族道化]↓Lv20
[下級悪魔]↓Lv30
[中級悪魔]↓Lv60
[上級悪魔]↓Lv80
[悪魔将軍]↓Lv100×2人くらい
[悪魔貴族]↓Lv150×3人は欲しい
[悪魔公] 倒せるの??
と、目安としてこうなっている。
今では完全にバトルインフレでマリンを倒せる人間は現れるのか?という存在の[悪魔公]だ。
まぁ、レベルの数値はある種のユニークスキルや特殊スキルで看破されることもあるので、油断は大敵だ。
進化と共に容姿も変化していった。
あどけない幼女の姿が今では、
美人秘書?OL?女王様?なんでもいけるぜよろしくのハリウッドスターばりのスタイルと美貌を誇っている。
Gカップはあるであろう彼女の巨乳には絶対[重力無効]スキルが付加されているであろう。間違いない。
ちなみに、任意で容姿変化は可能だ。
幼女プレイは健在である。
言葉はほぼ流暢に話せているのだが、何故か語尾のイントネーションが見た目に反しておかしく可愛くなる。
レベルはどうあれ、彼女はまだ6歳なのだ。
マリンが食事当番を担当しているので、料理スキルも上げてもらっている。今も城外に飛び立ち獲物を確保しに行っている。この間の[覇王猪]の丸焼きは格別だった。
今日も期待しておこう。
今頃勇者は6歳になっている。
『まだまだ先は長いな。。。』
そう思いながら我は晩御飯までのしばしの休息をとるのであった。
文書が不安定な感じがします。統一性が無いのかな。。頑張れ作者!




