第10話 エンディングなのか?
玉座の間は、割とボロボロになっていた。
『いや〜、けっこう荒れたね』
「全部主さまの仕業ではないですカ?」
『いや、そうだけど。。。ん??』
違和感を感じた瞬間、全てが真っ白な空間に変わった。
きた。。。
『マリン、俺から離れるなよ』
「はい、主さマ」
あの時と同じ。。。
黒い扉も現れた。
針金くんも出るか?来るなら来い!
気を張り警戒態勢を整えた直後、
目の前の扉が動いた。
ギィィ…
扉の中は、見たことのない部屋だった。
広めの部屋、リビングか。20帖くらいありそうだ。
部屋の奥からパタパタと足音が聞こえる。
声がした。男の子だ。2〜3歳くらいかな。
「パパ〜、パパ〜??」
おぼつかない足取りで父親を探している。
『は〜い〜』
覗いてた扉のすぐ下から男が現れた。
「!!!!?あるジ、、、様?。。。」
マリンが口に手をやり声を絞り出す。
現れた男は、我だった。
いや、よく見ると少しだけ老けて見える。
我の姿は変わらない。魔族は寿命がないからな。
となると、人間として35歳を迎える我がいるのか?
部屋の男は小さな息子を抱き上げた。
「あー、パパいたね〜」
奥さんらしき人が部屋に入ってきた。
お散歩の帰りだろうか。日傘を持っている。
『35歳の、元の世界の、我、なのか??』
呆然と立ち尽くしてしまう。
ポンポンと、
後ろから右肩を叩かれた。
振り向くと、ヤツがいた。
ーーー久しぶり、針金くん




