First
元祖ユキナリより
SIYのみなさんへ
なんか…
すいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
小説でも純情度100%でお送りしますっ!!!
(いろんな意味で)ナリの勇姿、是非ごらんあれ!!
五月雨が降るある日、オレは、一人の少女に出会った。
「こんにちは、ユキナリくん。」
「誰だよ、お前。」
オレは、突然現れた少女に向かって冷たく言った。
「あっえっと、私…五月雨って言います!さみだれです!」
五月雨と名乗る少女は、雨に濡れた長い黒髪とセーラー服をぺったりとくっつけながら、にこっと笑った。
その笑顔に、悔しくも少しだけ可愛いと思ってしまう。
「何でオレのことを知ってるんだ。」
オレは、気になったことを素直に聞いた。五月雨は、少し焦ったように、ゆっくり答えた。
「ナリくんのことは、前から知ってるよ。ずっと…前から。」
ますます意味がわからない。何者なんだ。
すると、五月雨はいよいよ寒くなったのか、小さくくしゃみをした。
「あー…、とりあえず、うち来るか?」
今はこう言うしかなかった。だが、五月雨は嬉しそうに「行く!!」と返事した。
「ナリくんって一人暮らしなの?」
自宅のマンションに上がると、五月雨はキョロキョロしながら聞いてきた。
「だいぶ昔に、両親が死んだから。」
「死ん…じゃったんだ…。」
五月雨は、まるで自分の事のように悲しそうな顔をした。
両親は、小4の頃に火事で家ごと全焼した。それからは祖父母に世話になっていたが、高校一年になった今は一人暮らしを始めた。
「そういえば、五月雨は帰らなくていいのか?」
そろそろ暗くなってきた。さすがに女の子がこんな暗さで出歩くのは危ないだろう。
「あっ帰らなきゃ!」
「送っていこうか?」
「大丈夫っ!」
五月雨は、急いで靴を履きドアを開けたが、もちろんまだ雨は降っている。オレは傘を渡した。
「これ、持ってけ。」
「え?ありがとう…!」
五月雨はまたにこっと笑った。
「じゃあ、また来るね。」
傘をさして歩いていく五月雨を見送り、オレはまた部屋へ戻った。
…五月雨。どこかで会ったのか。見覚えはまったく無いが、彼女を自身はなんだか知っている気がする。
ずっと昔から…。
高校生であるオレは、今日も学校へ向かっていた。学校へつくと、自分のクラスに行き、そのまま席へ座った。
HRが終わると屋上へ行き、コンクリートに寝そべり空を見上げた。授業開始のチャイムがなったがどうでもいい。いつもオレは授業を受けていない。いわゆるサボりだ。オレにとってはこれが日常になっていた。
屋上で空を見ながら毎日同じことを考えるのだ。だが、なぜだか今までいつも屋上で何を考えていたのか覚えていない。まるで、そのこと自体の記憶が無くなっているかのように。
とても大切なことだったはずなのに。
何一つ思い出せない。
「授業、いかないの?」
突然、空を遮るように目の前に現れたのは、五月雨だった。
「何でここにいんだよ。」
「ナリくんに会いたくて…。」
そう言って、五月雨は少し顔を赤くした。
何故かこっちまで恥ずかしくなる。オレは、五月雨から目をそらし、目を閉じるとそのまま眠りについた。
気がつくと、あと30分で学校が終わる時間だった。五月雨はおらず、もう帰ったようだ。
せっかく来てもらったのだから、少しくらい話しておけばよかった。
学校が休みの今日は、朝から五月雨がマンションに押しかけて来ていた。
「ナリくーん!!せっかくの休みだよ?どこか行こうよ!」
五月雨はまだベッドで寝ているオレをずるずると引っ張り出して、ほっぺをぺちぺち叩いた。
「ねぇ、ナリくーん!!」
「うるせぇな…一人で行けよ。」
オレはほぼ半寝の状態で呟いた。
「ナリくんと一緒がいいの…。」
五月雨は寂しそうな顔をして、オレの服を掴んだ。くっそ…。めんどくさいヤツだな。
「…どこ行きたいんだよ。」
「え…!!!?」
五月雨はオレの一言に顔を輝かせ、「えっとね、」と候補を上げだした。
明日も、こんな風に五月雨といられたら嬉しいな…なんてことを思ってしまう。
オレは、この気持ちが何なのか、まだ気づけていなかった。
初めまして、または、お久しぶりです。
今回は、こそこそと書いていた新作を!
方位組と違って文体がかなり気合はいってんなーって、思うかもしれません。
はい!気合入れました!!
なんと、王道ラブストーリ!!びっくりだ!!
いやぁ、五月雨ちゃんかわいいなぁホントに。
表情、感情豊かな実にいい子です。
ぜひ幸せになって欲しいね、うん。
話は変わって、「五月雨模様」はfirst,inside,endの3部でお送りします。
あ、もちろん方位組はこれからも続けて行きますよ…?
編集長に怒られちゃう(((((
ちなみにこれは独断で書いてるので!そう!!自由だぁぁぁぁぁぁぁ!!!
妙に長くなりましたが、方位組もろともよろしくお願いします!