最終話 ~紡がれる想い編
ナリア王国物語 アナザーエピソード2 最終話
~紡がれる想い編
死体に群がるハゲ鷹のように倒れて動かなくなったリエッセへと舞い降りる異形のモノたち…。
助けに行こうとするジンは、行く手を阻む異形のモノが振り下ろした爪を受け止めるのが精一杯で…。
「リエッセっっ!! ちっ…くしょーーーーーーっっ!!!」
響くジンの悲痛な叫び声…その時。何事も無かったかのようにスーッと立ち上がったリエッセが、腕輪のはめられた左手を頭上にかざすと、腕輪から溢れ出した力が波紋のように広がり突風を起こし、リエッセの体が燃え盛るようなマナの青白い輝きに包まれる。
舞い降りる異形のモノたちへ向け、魔法『ホーリーウェーブ』を放つリエッセ。
リエッセの体から発せられた聖なる波動に激しく上空へと弾かれた異形のモノたちが消え去る。
「大丈夫です。リエッセちゃんは、気を失っただけですから」
異形のモノを剣技『十字斬り』で十の字に切り裂き、リエッセのもとへ駆けつけたジンへ、リエッセの口からそう語られる。
「その力…まさかお前…プロフィア…なのか?」
ジンの問いに、そっと頷き、微笑んで見せる。
「お久しぶりです…ジンさん。遅れてすみません…あとは私が…」
一瞬ジンを見つめ、悲しげに視線を落としたプロフィアは、凄惨な周囲の状況、命を賭け戦い続けた仲間たちを見渡し、涙ぐんだ瞳を硬く閉じ、持っていた杖をグッと握りしめると、その杖を胸に抱き、祈るように両手を組む。
「おねがい…今一度、私に全てを守る力を…」
そう呟いたプロフィアの体が眩い光に包まれ…背中には純白の翼。白に黄金の装飾の施された戦闘天使のドレスが全身を包み、持っていた杖は、天使を模した翼があしらわれ、黄金の装飾の施されたものへと変わる。
フワリと翼を羽ばたかせ空へと舞ったプロフィア。
「皆さんっ! 伏せてください!!」
そう叫んだプロフィアが気合いを込めると、体が白い闘気に包まれ、杖を上に放り投げると左右の手のひらを斜め下へと向ける。
「いきますっ! メテオバーストっっ!!」
プロフィアの手のひらから止めどなく放たれ続ける眩い光を放つ球体が、光のごとき速さで異形のモノたちへ突き刺さり地面を抉り轟音を響かせる。
光の球体が敵へ追尾していく魔法『ホーリーバースト』を自ら進化させたものだろう。
落ちてきた杖をつかむプロフィア。辺りの土埃が晴れると、異形のモノの姿は消えていた。
プロフィアが杖を構え、フワリと横に一回転すると、辺りを暖かな光が包み、仲間たちの傷を癒していく。
疲労困憊だった仲間たちの顔に活力が戻り、空を見上げる。
「ホントに…プロちゃんなの?」
「プロさん…」
「プロ…」
瞳に涙を溜め、そう呟いたリオ、ヴァル、ロイドに、微笑み、頷いて見せるプロフィア。
「ホントに姫っちなのか? 死んだって聞いてたから…」
泣きべそをかきながら、そう言うカイン。
「お久しぶりだね、カイン君。それにキース君も」
「はい。ですが、姿が…」
「詳しく説明している時間は…あの穴が開ききったら、私の力じゃどうしようもなくなっちゃうから。でも、今なら間に合います。私が終わらせてみせます。だから、みなさん! もう少しの辛抱です。ではっ! いきますっ!!」
一瞬、ジンへと視線を送り悲しげに視線を落としたプロフィアは、背中の翼を羽ばたかせ、空の穴へと向かっていく。
穴から次々と舞い降りる異形のモノを、マナを纏い、青白く光輝く杖で、いとも容易く切り裂きながら上昇していくプロフィア。そんなプロフィアを阻まんとばかりに現れた、今までよりも一回りも二回りも大きな異形のモノ。
「うおおおおーーーっ!!」
気合いとともに杖を上に構えて突進したプロフィアの体が、異形のモノの腹部を突き抜ける。
「いっけーっ! メテオインパクトーーーーっ!!」
一瞬にして異形のモノの頭部へ移動したプロフィアが、体を縦に一回転させて遠心力をつけると、先端が光輝く杖をその頭部に叩きつける。
空を切り裂く音を響かせ急降下した異形のモノが地面に叩きつけられ、地響きとともに消滅する。
穴の奥へと消えていくプロフィア。そんな光景を唖然としながら見上げていた面々から「すごい…」と思わず声が漏れる。
「プロフィアなら、必ず終わらせてくれる。だが俺たちにも、やらなければならないことがある。あいつらを一匹でも逃せば、世界に疫災を生むことになるだろう。いくぞっ!!」
変わらず舞い降り続ける異形のモノを見据えてそう声を張り上げたジン。皆、武器を構え、力強く頷いて見せる。
既に直径が30メートルほどになり、更に広がり続ける魔界と地上を繋ぐゲート。
そのゲートの中を上昇していくプロフィア。
「あう…体が重いや…負のエネルギーに押し潰されちゃいそうだ…」
『聖なる気を纏ってるから平気だけど…長い時間は持ちそうにないね。一気に抜けちゃおう』
「うんっ! ノエリア…ありがとう…こんな私に最後まで付き合ってくれて…」
『私のほうこそ…私ね、プロフィアちゃんと出逢えたからこそね、天使としての使命を全うできたんだって、それを誇りに思ってるの』
「ノエリア…いこう! これが私たちの最後の戦いだよ!!」
何も見えない重苦しい暗黒の闇の中を一気に翔上がっていくプロフィア。
「見えたっ! 出口だっっ!!」
闇の穴を飛び出すプロフィア。
「ここが…魔界…」
燃え盛るようにユラユラと歪む赤い空、見渡す限りの死の大地…眼下には底の見えない暗黒の穴、そして。
穴の中央の宙に浮かぶ黒いフードをかぶった男。燃え盛るような黒いオーラに覆われ、左右に広げた手のひらからは、絶えず紫色の稲妻が走り、穴の外周をなぞるように直撃し、それが穴を徐々に広げている。
「貴様…何者だ?」
そう問うフードの男。
「私は、プロフィアです。知っているんですよね?」
「貴様は、ガルバデスとともに死んだのだと思っていたのだが」
「あの時、体は消滅しちゃったけど心だけは残ったの。今は、この子の体を借りています」
「なら…今度こそ死ね!!」
フードの男の両手の手のひらから放たれる無数の黒い三日月型の刃が様々な起動を描きながら四方八方からプロフィアへと襲いかかる。
そっと目を閉じ、深呼吸をしたプロフィアが、カッと目を見開く。
「だああああーーーっっ!!」
気合いとともにプロフィアの体から発せられた聖なる闘気が、すべての刃を一瞬にして破壊する。
「お話をする余地は…ありませんか? あなただって同じ人間なのに…どうしてっ!」
「人間だからなのだよ! こんな下等な生き物に生きている価値などない。だから、人間である私自らの手によって滅ぼしてやろうというのだよ!!」
プロフィアへと向けられた両手の手のひらから発せられた黒く巨大な円盤形のものが超高速で一直線にプロフィアへ向かっていく。
悲しげに視線を落としたプロフィアは、それを軽々と杖で弾き飛ばす。
「なっ…そんな…」
「わかって…いただけましたか? いくら魔族を取り込んだといっても、使い魔程度の魔族の力では私には敵わないんです。話してもらえなせんかっ! なぜあなたは…私は! あなたのことだってっ!!」
「うるさい! だまれっ!!」
両手を頭上に上げ、膨大な量の暗黒の気をねり出すフードの男。
「ごめんなさい…少し痛いですよ」
そう呟いたプロフィアは、杖の柄をフードの男へ向けて腰を落とす。
「メテオ…スラッシュ!!」
一瞬プロフィアの姿が消える。まるで瞬間移動のように超高速でフードの男へ突進したフプロフィアが突き出した杖の柄が、その勢いのまま男の腹部に突き刺さり、勢いよく弾け飛んだ男が地面に叩きつけられる。
「あ…ああ………」
虫の息の男が、声にならない声を発しながら、立ち上がることもできず、力を振り絞り小刻みに震えながら何かを掴むように右手を空にのばす。
男の傍らにしゃがみ込んだプロフィアが、その手を両手で包み、抱き止める。
「痛かったですよね…ごめんなさい…すぐに回復してあげますから、少しだけ…」
気を失う男…。
『勝手にごめんなさい。私ね、心だけの存在でしょ? だからね、こんなことも出来ちゃうみたいなんです』
『き…貴様…何をする気だ!』
『あなたと心を共有するの。あなたは私。私はあなた。私ね、あなたのことが知りたい。じゃないと、何もわからないもん。何もできないもん。だから…』
『やめろ…俺の中に…入ってくるなーーーっ!!』
………………。
「あと1日だけ…あと1日だけ待って下さい! あと1日だけ…」
「1日待って払える当てなんてないだろ。払えないなら明日中に荷物まとめて出ていきな!」
「ただいまー! …父さん…母さん?」
まだ5歳だった少年の目に映る首を吊り、ダラリとぶらさかる両親の姿…。
「このクソガキ!」
「たすけて…3日も食べてなかったんだ…だから…たすけて…いやだ…あああああああああっっ!!」
無理やり押さえつけられ、暖炉で熱せられた刻印を背中に押し当てられる少年。
「せっかく拾ってやったんだ。生きていられるだけでもありがたく思うんだな。売り手が見つかるまで大人しくしていれば生かしておいてやる」
「これ…私の分だから。食べなさい。もう1週間も食べてないんでしょ」
「そんなの…もらえない…よ…ひどいめにあわされるよ」
「いいから。食べなさい。私は平気だから、ねっ」
「聞いた? あの子、殺されたって」
「他の子たちが死体を片付けさせられたんだってよ」
「かわいそうに…あんな子を助けたりするからよ」
「いい子だったのに…かわりに、あの子が死ねばよかったのにね」
「死ねばいいのに」
「死んじゃえばいいのに」
………………。
『殺してやる…人間なんて…みんな』
頬に暖かいものを感じ目を開けるフードの男。
フードの男を胸で優しく包むプロフィアの瞳から溢れた涙が、フードの男の頬にあたる。
「ぐすっ…ひっく…辛かったね…苦しかったね…悲しかったね…」
「だまれ! お前だって…私と同じじゃないか! なぜ憎まない! なぜ殺さない! できるだろう、許されるだろう、お前なら!」
首を横に振り、フードの男をギュッと抱き締めるプロフィア。
「あなたの気持ち、よくわかるよ…でも、あなただって見たでしょ? 人間って暖かいんだよ。太陽にだって負けないくらい、すっごく暖かいんだよ」
『暖かいだと…そんなもの…』
伝わるプロフィアの温もりに戸惑うフードの男。
「お前にだってあるじゃないか! 恨み、妬み、苦しみ…憎いんだろう? 親を殺したものが、好いた男を奪ったその娘が、自分だけを犠牲にのうのうと生きている人間どもが! 私のことだって! 私のせいで消えるのだろう! 怖いのだろう! なぜだ…なぜそうしていられるのだ…」
「あなたは…もう気づいているよ。ううんっ! 初めから分かっていたんだよ。人間だから。優しい人だから。あの子のためだったんだもんね。あの子の優しさが踏みにじられるこの世界が許せなかったからだもんね。自分のためじゃない、誰かのために…一緒だもん、私とねっ」
「ふっ…人間だから…か…」
フードの男の緩んだ口元から血が滴り落ちる。
「はな…れろ…離れろっ!!」
そう叫んだ男がプロフィアを突き飛ばす。
「そんな…今、助けてます!!」
「くるなっ!!」
男の腹部を突き破り突出する無数の触手。その先端には鋭い歯のついた口があり、シュルシュルと伸びては男の全身に噛みついていく…。
『プロフィアちゃん! 邪悪な意志を失った彼は、取り込んだ魔族に負けて…残念だけれど、もう助からないわ…それよりも、まずいわ…ゲートが』
術者を失い、急速に閉じていくゲート。
『早くしないと戻れなくなる…リエッセちゃんを犠牲にする気なの!』
「わかってる…でも…でもっ! 私は…私はっ! あの人を救いたかったんだ!! ごめんなさい…ごめんなさい…うあああああーーーっ!!」
涙でいっぱいの瞳を硬く閉じ、振り返ると、人が一人通れるかくらいまで小さくなったゲートへ飛び込む。
『すくわれたさ…』
………………。
『リエッセちゃん。お久しぶりだねっ』
『先生…あのっ! 私…先生に謝らないと…』
そっと首を横に振り、優しく微笑んで見せるプロフィア。
『勝手に体を借りちゃってごめんなさいっ! 私ね、リエッセちゃんにね、最後に、どうしてもお詫びと…サヨナラがしたかったから…さ』
『いやですっっ!! どうしてですか…どうして世界のために頑張った先生が…消えなきゃいけないんですか!! そんなの…何も報われないじゃないですか…私なんて何にも出来なくて…ジンさんまで…消えちゃいやですっ!! おねがいです…じゃないと私…』
『リエッセちゃん…変わらないね。あの頃のまま…すっごく優しくて…分かってるよね? 一つの体に二つの心は入りきれないの。どちらかが消えるしかない。初めから分かっていて私が勝手にしたことだから』
『だったら! 私が消える! 私より先生のほうが絶対いいし、みんなだって喜んでくれるよ!!』
『怒るよ? そんな考え許さないんだからっ! リエッセちゃんはね、みんなにとっても…ジンさんにとっても大事な子なんだよ。もう、いなくなった私なんかよりずっとね。それにね、リエッセちゃんにしか出来ないことがあるの。私じゃ出来ない、世界中でリエッセちゃんにしか出来ないことがねっ! あなたのお腹には…』
『そんな…嘘ですよね?』
『ううん。ホント♪ おめでとう、リエッセちゃん。頑張ってねっ! 私ね、いつまでも応援してるよ! それじゃあ…そろそろいかなきゃ…』
スーッと姿が消えていくプロフィア…。
『いやだ…いやだよ…先生………あっ! 先生っ! 消えなくていいんです! 体なら、ここにもう一つ…』
……………。
ゲートが消え、晴れ渡る空。元の姿に戻り、暖かな光に包まれ、ゆっくりと空から落ちてくるリエッセを、そっと受け止めるジン。
ゆっくりと目を開けるリエッセ。
「リエッセ…なのか?」
ジンの問いに頷いたリエッセは、まわりにみんながいるのを確認すると口を開く。
「プロフィアさんは、前の戦いで体が消滅してしまって心だけの存在になってしまって、この世にも、あの世にも行けずにさ迷っていたんです。初めから分かっていて…一つの体には二つの心は入らないって…消えちゃうって分かっていて、それでも世界のためにって、みんなのためにって…」
「じゃあ…プロフィアは、もう…」
「ジンさん…あのね…プロフィアさんは、ここにいます」
「まさか…それって…」
「私とジンさんの子供です。こんなの…姿も変わって、記憶も無くなって…生きてるなんて言わないのかもしれない。でも! 確かにプロフィアさんは、ここに生きてるんです。私! この子を絶対に幸せにしてみせます! 世界中で一番幸せにしてみせます!! じゃないと…プロフィアさんが報われないもん…」
お腹を両手でそっと抑え、ポロポロと涙を流すリエッセ。
「俺も…人生の全てをかけて、幸せにしてみせるさ。お腹の子供も、リエッセ、お前のこともな」
「ジンさん…ぐすっ…うわああああーーーんっっ!!」
大声をあげて泣きじゃくり、ジンにしがみつくリエッセ。
「なあリオさん。俺たちもそろそろさぁ♪」
「あんたみたいな浮気男とは絶対にイヤ!!」
「ぐはっ! じゃあヴァル…」
「馬鹿ロイド。死んじゃえ!!」
8年後…。
「プロフィア、ノエリア、お茶の時間よ」
アクアリンクのギルド社屋の裏に置かれたお洒落なテーブルの椅子に腰掛け、そう声を張り上げたリエッセ。
テーブルの上には、焼きたてのクッキーと入れたての紅茶が、いい香りを漂わせている。
お花の絨毯に座り、本を読んでいたノエリアと、木の棒を杖代わりにして振り回していたプロフィア。双子なのに全く性格が正反対な二人がリエッセの元に駆け寄る。
「ねえ、ママ! 戦い方教えてよ。ママも、すっごく強かったってヴァルさんに聞いたよっ!」
「ダメよ、プロフィア。あなたもノエリアを見習って少しは大人しくなったらどう?」
「いやだもん! 私、絶対にハンターになって。ビシバシ、モンスター倒すんだからっっ!!」
「この子たら…もう! パパに説教してもらわなくちゃだわっ」
「いやだよ~だ! べーっ」
「こらっ! プロフィアったら、もうっ! いったい誰に似たのかしら…って…あの子はプロフィアさんなんだよね。きっと、いつかは、世界中のみんなのために戦い出す時がくるのかな…それまでは、あなたのママでいさせて。ふふふっ♪ 世界一幸せにしてあげるなんて言っておいて、結局、私が幸せをもらってるんだもの…やっぱりプロフィアさんには敵わないわ」
おしまい
おまけ♪
ナリア王国物語 グローバルデイズ
~怪傑リトルエンジェルズ 第0話
剣を鞘から抜きもせず、まるで見下すかのように棒立ちを続ける中年の剣士。
「うー…子供だからってナメてると痛い目みるんだからっっ!!」
プロフィアは、小柄な体を活かした持ち前のスピードで、油断しきったその剣士の視界から一瞬にして消え、背後に回ると、体を一回転、遠心力を加えた杖を渾身の力を込めて振り抜く。
「いっけーっ! メテオインパクトーーーっっ!!」
だが、振り向くことさえなく突き上げられた剣の柄によって、プロフィアの杖は、いとも容易く弾き上げられ、無防備な腹部に、その剣の柄が突き刺さる。
「うぇ…あ…ああ………」
込み上げる胃の内容物…ガクガクと震える膝は、体を重さを支えることができずに崩れ落ちようとする。
しかし、倒れて楽になることなど許されず、プロフィアの懐に入った剣士の、突き上げられた肩により、小さな体は軽々と宙に浮かび上がり、回避不能なその体にキックが突き刺さる。
反射的に腕をクロスさせ、そのキックを受け止めたが、勢い良く弾き飛ばされたプロフィアの体は、数メートル先に木の幹に激突し、根元へ崩れ落ちる。
ヨロヨロと木を支えに立ち上がるプロフィアの頬をかすめるように木に突き刺さる刃………死の恐怖にガチガチと震えるプロフィアの瞳から溢れ出す涙。
「いや……た…すけて………」
搾り出された、そんなかすれ声…。
剣を鞘に収た剣士。その場にペタンと座り込み、呆然とするプロフィア。
「俺に喧嘩を売るには、少々早すぎたようだな。殺すのは簡単だが、お前には少し興味がある。まさかメテオインパクトとはな。しかも、目をつぶっていてもかわせるほど、俺の目に焼きついているアイツのそれと、まったく同じモーション、タイミングでだ。まあ、スピードは雲泥の差だがな。そんなものが昨日今日で身に付くワケもあるまい。プロフィアは死んだと聞いていたのだが、どうやら、そうでもないらしいな」
「え…? どうして私の名前を知って…死んだって、どういうこと?」
つづく…かな?
最後まで読んでいただけた方々へ感謝感謝です!!
さて…まあ読んでいただいて分かったと思いますが…かなり手抜きです。
最終回は映画で! みたいなテレビアニメの最終話的な感じのガッカリ感を出してみました♪
時間が限られてるので、お話が駆け足すぎてついていけないみたいなねっ。
1で、ちゃんと完結してるし、蛇足的なお話なので、あまり長々と引っ張りたくもなかったので、こんな感じにしてみました。
あと、最後のオマケですが、ホントにオマケであって、続きは書いてないし、今のところ書く気もなかったりです…。