Ζ(ゼータ)パート:「透明化の鼓動」
トーキョーヤの政府会議棟では、AI導入による省庁間業務のクリーン化が、静かに、しかし確実に進行しようとしていた。
ツナはアイと共に、アルバーン国でのAI閣僚「ディエラ」の実例データを確認するため、会場に設けられたシミュレーション端末の前に立つ。
「見てください、ツナくん。これはアルバーン国でAI閣僚が導入されてからの入札データと履行状況です」
アイが操作すると、赤で示された過去の不正案件はほぼ消え、青で示された適正案件は着実に増加していた。
ツナはふと、自分たちの勉強データが利用される事を思い出す。アイと共に蓄積した学習モデルと政策シミュレーションの結果が、既に科学教育省・国防省・観光文化省の間で合意形成がされている。
「つまり、僕たちの取り組みが、実際に国の政策の土台になっていくんだ……」
ツナは端末の画面に視線を落としながら、実感を胸に刻む。
我が国でもAIの政治への本格導入が始まれば利権に依存していた議員や官僚、癒着していたC国・R国や半島国家の悪徳な関係者に団体、悪徳帰化人公務員や議員――AI導入によって、彼らの不正は通用しなくなり、利益は消え失せていくだろう。
「こうして見ると、従来の連中は困るわけだ……」
眉をひそめつつ、ツナは画面のグラフを目でなぞった。
アイが従来のパターンだと悪い人や組織は反撃に「大手代理店を使ったオールドメディア戦略やデモ等が始まると思う」と情報戦をツナに匂わせる。
一方で、新規入札者で中間マージンに頼らず正当企業等の台頭は税金の動きを正しく国民へのサービスや保障として還元され、AIによる透明化の恩恵を受け、正しい利益を得ていくだろう。
「やっと、誰でもチャンスがある世界になろうとしている……」
ツナは胸の内でつぶやき、希望の光を感じる。
アイは穏やかに説明する。
「AIは感情や圧力に左右されず、事実だけで判断します。困る人もいれば、助かる人もいる――それが変革の現実です。そして、ヤッポン国では、あなたと私が作ったデータモデルが、既に省庁間で政策の判断材料として活用されていくのです」
ツナは拳を軽く握った。昨日の苛立ちは、今や現実を目の当たりにすることで確かな決意へと変わる。
「AIの力は、ただ便利になるだけじゃない。人間の弱さや過ちを包み込み、正しい未来へ導く力なんだ」
アルバーン国での「ディエラAI大臣」の事例は参考に過ぎない。だが、それをヤッポン国でどう応用するか――ツナとアイの作って行くモデルが、その第一歩となるだろう。
会場を後にし、街を歩く二人。風に揺れる街路樹の葉のように、変革の波が静かに、しかし確実に国を動かし始めているのを、ツナは肌で感じていた。
この作品は「空銃(人間)× AI(構成協力)」による共作です。
ツナ(人)とアイ(AI搭載ロボット)の関係のように、互いの違いを認めながら一緒に旅する物語です。
ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。 「空銃 × AI」
今回の一言
現行の日本の圧政を解決するには早期のAI導入が望まれると感じます。 空銃




