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 雨が降っていた。


 ごうごうと滝のような豪雨が全身を濡らしたが、その雨音も耳に入らないほど心は静かだった。



「…そうだ。名前。名前を決めないと。」



 雨から守るように腕に抱いていた()()はじんわりと暖かく、時折とくりと鼓動を打って、冷えた体に僅かな温もりを与えてくれた。


「いい名前がいいな。何も無かった俺にあいつらがくれたように。何も出来なかった俺に、あいつがくれたように。」



 この世の幸運を終わり無く

 この世の幸福を限り無く


 祈りのような、呪いのような、そんな名前を。


 この儚く幻のような命に自分がしてあげられるのは

 それくらいだから。










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