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ティミドの日

今日はティミドの日。何をして過ごそうか。


「ミー、来たわよー」


「リア様…!お、お待ちしておりました!」


「じゃあ早速、何をする?」


「えっと、えーっと…」


ゆっくりとミーの答えを待つ。


「じゃ、じゃあ、虫捕りがしたいです」


「ええ、いいわよ」


虫かごと虫捕り網を準備してミーと緑豊かな裏山に向かいます。


「クワガタとか、カブトムシとか、蝶々とか獲れるかな」


「ええ、私に任せて。高いところなら多少は届くわ!」


一生懸命に虫がいそうなところを探すミー。可愛い。天使。


「リア様、そっちはいる?」


「蝶々が見つかったわ。ほら、あそこ。木の上の方に止まっているわね」


「あ、本当に。リア様。取れますか?」


「ええ、行くわよ!」


それっと虫捕り網を振り上げる。振り降ろすと、見事に蝶々を捕まえられていた。


「ミー!見て!綺麗な蝶々よ!」


「わぁ、ありがとうございます!」


ミーの虫かごに蝶々を入れる。


「大切に飼いますね!」


「ええ。他は?もういいの?」


「はい、リア様。この子さえいれば充分です」


「そう。じゃあ帰りましょうか」


「はい!」


ミーと施設内に帰る。ミーは自分の部屋に虫かごを置いて、次は私に本の読み聞かせをせがんでくる。


「これを読んでください!」


「幸福な王子様ね。むかしむかし、あるところに…」


読み聞かせが終わると、ミーは膝枕をおねだりしてきます。ショタっ子に膝枕とか最高か。尊過ぎて憤死する。


「子守唄を歌ってほしいです」


「いいわよ。

さあ、お眠り。

悪い夢は蜘蛛の巣に。

良い夢は貴方に。

冷たい夢を暖炉に。

温かい夢を貴方に。

さあ、これで悪い夢はもう来ない。

安心してお眠り。」


「…すぅー」


相変わらず寝つきがいいなぁ。ショタっ子の寝顔とか美味しいです。


「ミー、今日はたっぷり甘えていいんだからね」


寝ているミーの頭を撫でる。ああ、本当に可愛いなぁ。尊い。


そしてミーが起きたのはおやつの時間。


「リア様、今日は僕の部屋で二人でおやつを食べたいです」


「ええ、いいわよ。一緒に食べましょうね」


ミーと二人でおやつを食べます。ミーはニコニコ笑顔です。可愛すぎない?


「紅茶もお菓子も、リア様と二人きりだともっと美味しいです」


「私もミーと一緒に食べるおやつが美味しいわ」


こうしてティミドの日は無事に終わりました。今日もミーが可愛くてとても心がほっこりしました。

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