表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/56

オプスキュリテの日

唐突だが、今日はオプスキュリテの日である。オプスキュリテの日とは、月に一度、リトが私を独り占め出来る日のこと。リトが孤児院に入ってきた日の日付。他の子供達の日ももちろんある。


「リア様ー!」


「リト!」


「お待ちしておりました!今日は僕の日ですよ!」


「ええ、覚えているわ。大好きよ、リト」


「嬉しいです、リア様!僕もリア様が大好きです!」


リトのこのキラキラした目がとても好き!


「今日は何をして遊ぶ?それとも、一緒に勉強する?」


「もちろん一緒に勉強したいです!また僕に魔法を教えてください!」


「本当にリトは勤勉ね」


「はい!少しでもはやく自立して、リア様のお役に立てるようになりたいです!」


努力家で健気、なんていい子なの!


「あらまあ。私のことはいいのよ?それに、自立なんて今から考える必要ないわ。貴方はずっと、十六歳になるまでここにいていいのよ」


「ありがとうございます、リア様。そんなリア様だから役に立ちたいのです」


「あらまあ。うふふ」


「では早速お願いします!」


「ええ」


リトに早速魔法を教えます。生活インフラ的な無属性魔法はこれまでに教えてあるので、これからはリトの属性に合わせた魔法を教えようと思います。


「じゃあ、無属性魔法はもう卒業したから、属性に合わせた魔法を学びましょうか」


「!ありがとうございます!」


リトの目がキラキラと輝きます。


「じゃあ、まずは属性を判定しましょうか」


「はい!」


リトの属性を、手持ちの水晶を使って測る。


「リトは闇属性の魔法が使えるみたいね」


「闇属性…幻覚とかを使える魔法ですよね?使えますか?」


「ええ、もちろんよ。幻覚を使ってマジックショーを行うことも出来るし、病気でもう助からない人の苦痛を取ってあげることも出来るわ」


「病気の人の苦痛を…。確かに、使えそうですね」


「ええ。早速覚えていきましょう。といっても、私は風属性魔法しか使えないから、教科書通りのことしか教えてあげられないけど…」


「充分です。ありがとうございます」


ということでリトに魔法を教えます。教科書通りに順序だてて説明して、ゆっくりと闇属性魔法を習得していきます。


「じゃあ、今回はここまでね。リトはすごいわ。飲み込みが早いわね」


「ありがとうございます!リア様のおかげです!」


こうしてオプスキュリテの日は無事に終わりました。今日もリトが可愛くてとても心がほっこりしました。

高評価、ブックマークなどありがとうございます!とても励みになります!完結まで頑張っていきますので、楽しんでお付き合いいただければ幸いです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ