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カインドの告白、その後の顛末

カイは遅くに目を覚ました。


そして私たちの変わらない態度に安心してまた泣いて、みんなで朝風呂に入った後はさっぱりした顔で憑き物が落ちたようだった。


一人で抱え込んでいたものから解放された安心感か、元々穏やかな性格だがすごく穏やかな表情を見せる。


こんなにカイを不安にさせていたなんて、こんなに必要のない罪悪感を抱かせていたなんて…アルファ男爵家、絶対に許さない。













私は我がゴッデス公爵家の名にかけて、アルファ男爵家の良からぬ因習を告発した。


そしてアルファ男爵家は三男を実際に生贄に捧げたという罪で、両親はお縄になった。既に成人していた長男も、爵位を返上し出家して生贄となった三男のために祈りを捧げる生活に入ったという。


そしてその顛末を、秋の終わりにカイに告げた。


カイはまた涙をこぼしたが、それはどの種類の涙かはわからない。


けれどそれ以降、カイは前より明るくなった。やっと前を向けたのだと思う。

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