夏が来た
夏が来た。
みんなでまた蛍を見に行く。
「ジェネラス神父様。今年も子供達と神父様と蛍を見に行けて嬉しいです」
「ええ、子供達も貴女とまた蛍を見るのを楽しみにしていましたからね。私も密かに楽しみにしていたのです」
「まあ!本当ですか?楽しみにしてくれていたなら良かった」
「では行きましょうか」
「ええ。みんなー!準備は出来たー?」
子供達を見れば、準備万端。
「うん。リア。ちゃんとカーディガンは羽織ったよ」
「ガード、リア様を呼び捨てにするなよな」
「虫除けスプレーもしてあります…!」
「準備は万端ですよ」
「懐中電灯もちゃんと持ったぜ!」
「早く行こう!」
子供達とゆっくり夜道を楽しみながら向かう。
やってきたのは去年と同じ近くの川。早速蛍の大群を見つけた。
「…!やっぱ綺麗だな」
「何度見ても美しい光景ですね」
「ミー、ほら、こんなに近くで蛍が輝いてるぞ」
「う、うん、テッド…すごく綺麗だね」
「やっぱり蛍っていいなぁ!」
みんなキラキラした目を蛍に向ける。
「リア様とまた見にこられて良かった」
「私も嬉しいわ、リト」
みんな思い思いに楽しんでくれているようで良かったです。
「今年も見に来られて良かったですね、リア様」
「そうですね、ジェネラス神父様」
本当に、みんなでまた来られて良かったです。
「リア、今日はありがとうね」
「だからリア様って呼べよな、ガード」
「リア様。また連れてきてくださってありがとうございます」
「リア様、本当にありがとうございます!」
「どういたしまして」
みんなと蛍を見られるのは、私もとても嬉しい。
「また来年も一緒にみような」
「ええ、もちろん」
「り、リア様、リア様と今年も見られて良かったです。ありがとうございます」
もう、天使!尊い!可愛い!
「うふふ。私こそ、みんなと見られて良かったわ。ありがとう、みんな」
「リア様、これからもずっと一緒にいてくれよな」
「ええ、もちろんよ」
可愛い可愛い貴方達を見つめているのが私の幸せだもの。
「さあ、あまり遅くなると危ないですから…今年もこの辺でやめておきましょう」
「はい、ジェネラス神父様。みんな、帰ろう」
名残惜しいけれど今年もここまで。
「はーい」
「まだ見ていたいですね」
「続きはまた来年な!」
「また、みんなで来れるでしょうか…?」
「はは、当たり前だろ!」
「リア様との約束なんだから、またみんなで来られるよ」
こうして今年もみんなで蛍を楽しんで帰れました。
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