ショタっ子達と鬼ごっこ。
待ちに待ったショタっ子達と遊びの時間。
「リア様、鬼ごっこをしましょう」
「ええ、いいわよ」
「じゃあカイが鬼な!」
「なんでだよ!」
「じゃあみんな、逃げるわよ!」
「ちょっ…リアまで!」
みんなでわーっと散り散りに逃げ出す。カイが仕方がないと肩を落とし、十秒数える。私は木の上に登って高みの見物。ここならショタっ子達みんなの行動が見えるのでお得なのです。さて、カイが最初に追いかけたのはティザー。
「あはは!やっぱりカイは速いな!」
「はは、だろ?はい、タッチ!」
「ちっ…いーち、にーい、さーん、よーん、ごー、ろーく、なーな、はーち、きゅーう、じゅーう!ミー!みーっけ!」
「わぁっ!」
「はい。タッチ」
あらあら容赦ない。
「うぅ…」
「頑張れよー」
「わ、わかった…」
木の上からみんなの様子を見ていた私は早くも鼻血が出そうです。なんて可愛い…。みんな天使…。
「あ、リア様、そんなところにいたんですね」
リトに見つかってしまいました。
「リト!危ないから貴方は登ってきちゃだめよ!」
「リア様がそこにいるなら僕も行きます!」
今にも登ってきそうなリト。仕方がない。リトが怪我をしたら元も子もない。
「わ、わかったわ。降りるからちょっと待ってて」
「はい」
ゆっくりと降りる。…と、ミーに見つかります。
「リア様!捕まってください!」
「いいわよー」
「!リア様!」
リトが私の代わりにミーにタッチされます。
「ミー!リア様を狙うなんてどういう了見だ!」
「ご、ごめんなさい…」
「鬼ごっこなんだからちょっとくらい大丈夫よ、リト」
「リア様は優しいですね」
もう、リトったら過激なんだから。
「そんなことないわ。ほら、早くみんなを探さなきゃ」
「はい、リア様!」
はー、ショタっ子が鬼ごっことか本当に美味しい。ありがとうございます。
「テッド見っけ!はいタッチ!」
「リト!相変わらずお前不意打ち得意だな!」
「まあね!リア様は狙わないでよ!」
「わかったわかった!いーち、にーい、さーん、よーん、ごー、ろーく、なーな、はーち、きゅーう、じゅーう!悪い子はいねがぁー!」
「なまはげか!」
…。尊い。
「カイ見っけ!はいタッチ!」
「捕まっちゃったか。じゃあ…と、教会の鐘が鳴ったね。おやつの時間だ」
教会の鐘が鳴り、みんなが施設内に戻る。ちゃんとみんな、手を洗いうがいをして、お行儀よく椅子に座っておやつを待つ。
「皆さん揃いましたね。おやつのお時間ですよ」
ジェネラス神父様が紅茶とお菓子を持ってきてくださった。さあ、おやつの時間です!おやつの時間はショタっ子達の目が輝くので私も楽しいのです。