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ライトハーテッドへの想い

今日はライトハーテッドへの想いを綴ろうと思う。


彼は虐待を受けていたそうです。


テッドの両親は、テッドの兄ばかりを可愛がっていたそうです。でも、テッドは当然のことだと思っていたようです。テッドの兄は優秀で、テッド以外には優しくて、かっこよかったそうです。テッドはどんなに努力しても兄には届かないと思っていたようです。


でもある日、テッドの虐待の噂を聞いた私が、書類の山を持ってテッドの家に突撃しました。所謂絶縁状とかです。で、テッドの両親にちょっと公爵令嬢という地位をちらつかせて脅しをかけて、テッドを無理矢理引き取りました。テッドは両親にも兄にも、特に執着がなかったらしく、素直について来てくれました。


我が孤児院、チャイルドパラダイスに来たテッドは、最初は戸惑っていました。あたたかい食事とあたたかいお風呂、ふかふかのベッド。誰からも暴言も暴力も受けず。気がついたら、当たり前のようにチャイルドパラダイスで受け入れられていて。そうしてやっと彼は気付いたのです。三日に一回しか食事がなくて、殴られたり蹴られたりするのはおかしいと。


気がついてしまったテッドは、今にも壊れてしまいそうでした。私はただ優しく抱きしめるしか出来ませんでした。


どうか、いつか。テッドの傷ついた心を癒してくれる人が現れますように。

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