ティミドへの想い
今日はティミドへの想いを綴ろうと思う。
彼は、ちょっとしたことで幸せを感じるようです。
ミーは、気がついた時には奴隷として働いていたようです。
特に辛いとかはなくて、それが普通だったそうです。
ただ、雇い主であった人がたまに仕事場に子供を連れて見学させていて、その様子を見ると、羨ましいと思ったようです。でも、そんなことを言うと、雇い主であった人に鞭で叩かれるから、と我慢していたそうです。
そんなある日、この国では違法である奴隷売買に関わっていると噂になっていたミーの雇い主のところに、護衛と役人を連れた私が突然突入しました。雇い主であった人を捕まえました。ミーの仲間達は私が手配してまともな孤児院に引き取られました。私が気に入ったミーは一人だけ我が孤児院、チャイルドパラダイスで引き取りました。
ミーは、あたたかいご飯と、あたたかいお風呂と、ふかふかのベッドが初めての経験だったようです。とても可愛らしくはしゃいでいました。
先に入所していたリトとティザーもミーに優しくしてあげてくれました。ミーは二人とも大好きになったようです。ジェネラス神父様も、とっても優しい方なので大好きになったようです。幸いなことに、私のことも好ましく思ってくれているようです。
ミーは最初自分が異国の子供で、見た目が他の人と違うことを、コンプレックスに思っていました。でも、その烏の濡れ羽色は前世の記憶がある私には懐かしく美しいもので。だから私は、素敵な個性だと思っています。綺麗だと。それをミ!に伝えると、とっても嬉しそうに笑うミー。
この笑顔を守ることが、我がチャイルドパラダイスの役割なのです。




