ティミドの想い
僕は、リア様と居られるだけで幸せです。
僕はティミド。気がついた時には奴隷として働いていました。
特に辛いとかもなくて、それが普通でした。
でも、ご主人様がたまに仕事場に子供を連れて見学させていて、その様子を見ると、やっぱりいいなぁって思ったんです。でも、そんなことを言うと、ご主人様に鞭で叩かれるし、だから我慢していました。
ある日、突然公爵家のご令嬢が仕事場に偉そうな人達と一緒に来ました。ご主人様は捕まりました。仲間達は孤児院に引き取られました。僕は一人だけ違う孤児院…チャイルドパラダイスに引き取られました。あの公爵家のご令嬢の運営する孤児院でした。
孤児院では、あったかいご飯と、あったかいお風呂と、ふかふかのベッドを提供されました。僕はすごくびっくりしました。初めての経験でした。
先に入所していたリトとティザーも優しくて。リトはリア様のことになるとちょっとアレで、ティザーは悪戯が過ぎるところがあるけど、二人とも大好きになりました。神父様も、とっても優しくて大好きです。
でも、もっと大好きになったのはリア様です。リア様はいつも僕に優しいです。みんなにも優しくて。きらきらした見た目もとっても綺麗です。黒髪の僕とは比べ物になりません。でも、リア様は異国の子供の僕の見た目を素敵な個性だと言ってくれます。綺麗だと言ってくれます。リア様よりも優れていると思っていると言ってくれます。僕はそんなリア様が大好きです。
僕の初恋の人はリア様です。リア様が大好きです。いつかリア様が結婚しても、ずっと仲良くして欲しいです。




