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市内RPG  作者: ユーハク
7/10

7 火の呪文

福井丘県子郡市。市役所発の魔王討伐に、高校生勇者がゆるーーく挑む。

「どーなの?魔法使える?」

ぼくとヤスはヒラに尋ねた。ヒラは、魔法使いになったのだ。なったのかな、なったはずなのだ、しかも、市役所に登録しただけで。


「いやー、やっぱり練習と登録がいるみたいでねー」

ヒラが言った。

「どうゆうこと?」

「魔法はイメージと呪文と効果登録が必要らしいんだよ。ケータイがキー局になってる。例えば、火の魔法をイメージする。イメージはケータイを通して現実の効果がつくられる。つまり、目の前に火がつくられる。さらに、呪文によって発動する。火が魔物に向かって放たれるらしい。レベルアップのときにスキルポイントを振り分けて、ケータイに呪文を登録するんだって」


「やってみてよ」

「うん、まずは火のイメージ、、、」

ヒラは目の前に右手を開いて突き出した。

「何だか、手のひらが熱くなってきた、、、」

そう言えば、手のひらに小さな光が見えてきた。

「アツッ、、、」

小さな火の粉が見えたが、すぐに消えてしまった。

「アツッ」

ヒラは手のひらにふうふう息を吹きかけている。それもそうだ、手から火が出れば熱いはずだ。

「いやー、これは長い呪文はダメだ、スペシャルダイナミックファイヤーアローなんてカッコいい呪文を考えてたけど。もたんわ」


何度か試して、ヒラは火の呪文アツッをケータイに登録した。練習の成果もあって、3メートルくらい小さい火の粉を飛ばすことができるようになった。


ヒラは魔法使いになったのだ。勇者のぼくも魔法が使えるようになるのだろうか。

「8 会心の攻撃」に続く。

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