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吉田君の魔界統一戦争  作者: 中川裕介
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第一話

初投稿です。楽しんで頂ければ幸いです。

人はなぜ生きるのか。


 楽しいから、特に理由などない、恋人も居て毎日が充実しているから、などなど、十人十色な考えがあることだろう。


 俺は、死ぬよりは生きていた方がマシだと思うため、こうして日々生きている。


 死んだら異世界転生して無双、そしてハーレム生活が待っていると保証されているものなら、恐らく日本の若い男性たちはほとんど自発的に異世界転生して、日本は少子高齢化などというレベルでは無くなっているはずだ。

 

 だが、日本で自殺している人のほとんどは死後の世界への期待ではなく、現実への絶望により自ら命を絶っていることだろう。


 当然俺も、異世界転生など、本の中の空想であると思っている。


 何が言いたいかというと、死んだところで楽しい生活など無いと思うので、それなら生きていた方が面白いこと、楽しいことがあり、マシだから俺は生きているというわけだ。


 第一、仮に死後の世界、例えば日本で比較的メジャーな異世界である天国、地獄があれば俺は恐らく、いや、間違いなく地獄の方に行かされるだろう。


 小学生の頃、理科の時間に花を観察するために虫眼鏡を支給されたが、それでアリを焼いていたし、虫眼鏡が無くとも、校庭にいるアリを見つけると必ず靴で踏みつけていたし、恐らく地獄か天国かを決める裁判でアリとか、昆虫の神だとか、生類憐みの令で有名な徳川綱吉達によって地獄行きの判決を言い渡されてしまう。恐らく天から蜘蛛の糸がプラプラ揺れながら頭上にやってくるなんてこともないだろう。


 とにかく俺は出来れば死にたくない。そう考えてきた。

 なんてことを考えていると交差点に差し掛かった。ここの交差点は事故が多い。つい一か月ほど前にも小さな事故があった。確か自転車と人がぶつかってしまったのだとか。注意しなければ。死なないために。一度、俺がまだ幼稚園児だった頃飛び出して、危うく車に轢かれかけ、母親にこっぴどく叱られたことがある。 右よし。左よし。


 「ブゥゥゥゥン」


 車のエンジン音が後ろから聞こえるが、ここからだと待つ必要もないほど遠いところからだ。このまま交差点を渡ろう。


 「ブウゥゥゥン」よし、無事に渡り終えた。後は後は帰宅の時に気を付ければ今日も死ぬことはないだろう。


 「ブウウウウン」そろそろ歩く俺を抜かす頃かな ん?


 「ドン!」は?え?え?


 襲われる激痛。いや、言葉で表現するのが生ぬるいような痛さだ。混乱し、そして失われつつある意識の中、ようやく自分の状態が理解できた。

 俺は後ろから来た車に轢かれたのだ。死ぬかもしれない。ああ、裁判にアリの神が居ませんように!

なぜか俺はこんなバカみたいな事を祈った直後、意識が途絶えた。

楽しんで頂けたでしょうか。何やらよくわからないことを言っている吉田君ですが、次回以降はギャグなども織り交ぜながらやっていきたいと思っています。最後まで吉田君に付き合ってやってくれるとありがたいです。

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