隠された秘密の扉
親と慌ただしくリビングを整理して、ご飯を食べた後。予備鈴が鳴ると、犬が飛び起きて、外に聞こえるほど大きな声で吠え始めた。よくドラマとかアニメで見る「ワンワン」より一回りも二回りも大きい。あ、大きいって「ツーツー」とか、「スリースリー」って普段鳴いてるわけじゃなくて、音量が大きいってことね!
バカなウケを狙ってる自分は、ドアを開けうーちゃんとわたあめを家へ迎え入れる。
うーちゃんはSEGA高い…いや、背が高いほうで、服は大体全身一色で揃えてくる。あっぶね、SEGAが高いって言ったらSEGAのゲームセンターに難癖つけてるみたいじゃん、いつもありがとう。
わたあめも背が高い方…で、色んな服を着てるイメージ。うーちゃんと逆ね。ほぼ唯一おれがたまに雑に扱える女性である。ちなみにこの紹介をすると殴り殺されるまである。バレませんように…!!
あまだ「よー、おひさーー」
わたあめ「おひさーー」
そしてうーちゃんは黙々とコートを取り始める。おひさくらい返してよー、おれ寂しさで死んじゃう()聞こえてないことにかけてもう一回声かけてみることにした。
あまだ「うーちゃんもおひさー!先にカバンもらおうか?」
W.o.o.L「おひさー!あ、じゃあ。ありがとう」
言った!!言ったぜ!!よっしゃ!!…って、これ言わせてるんじゃないか?って思考が一瞬よぎったが考えないことにした。
暇つぶしにゲームでもしようという話になった。だが正直このメンバーなら何時間でも話せるから暇になる不安はないのである。そう、不安は他のところにある。
あまだ〈カチッ……ピッ〉
Wi○Uでス○ブラでやるというノリになっていたので、電源を入れた。何かのブランドのスポブラってわけじゃないからね、キチガイな遊びを始めると勘違いしないでね、うん。うん。
と、しばらく準備している間にというと……
わたあめ「えぇぇ!!!えぇ!!!ぇぇえ!!!!はぁはぁはぁはぁ、こ、れ、は!!はあぁあ♡うそ!うそ!!」
W.o.o.L「またかよ!!まーじーかーよーー!!!!またB(うーちゃんのリア友)がUR当てやがった!!なんで!!僕にも運分けてよ!!」
一人は何かキチガイみたいに叫んだり過呼吸になったりしてるし、一人からはとんでもない恨みを抱えてそうな言葉ばっかり聞くし…あのー、もしもしー、リア友が二人狂ってるんですがこれどうすればいいですかねー?って、警察を呼んでもどうにかなる自体ではないのでとりあえずいつものように無視して、リモコンの電池をチェックする。
おれにはわからない、「わたあめちゃんかわいい!!」ってお母さんがゴリ押ししてくるけど、かわいいとかの前に情緒がやばいだろこれ…!猫が急にジャイアンの声出す並にびっくりすると思うぞ、「おいのび太ぁ!」とか言う猫が居たらかわいい以前の問題だよね!?うーちゃんはゲームに命をかける強者だから内容も友達のお気位置もあまりわからないが凄くURが欲しいのはわかった。うむ。あー、おれもうぇぇえええええ!!はっはぁぁぁあ!!!とか叫びたいよ、もうこの二人ならスマブラに出しても声の張り方では負けないんじゃないかなぁ…
ふぅ…準備完了だ…よし…
あまだ「大丈夫そうだよー、ス○ブラやるー?」
W.o.o.L「お」
わたあめ「あ、やろー」
あまだ「お、お前ら切り替え早いかよ……」
〜〜
一通りゲームで時間を潰すと、あの話を切り出してみた。二人は一緒に行ってくれると言っていたので、一旦荷物をまとめて、家に置いてから出た。あれ…三人で歩くことってあんまりないよな……。向かうところに少し距離があるため、おそらく二人もまだ来ていないエリアだろう。いろいろ雑談しながら歩く。
一つの木を見ると、面白いことに気がついた。木の幹にキノコがくっついている。まあ、実はあれはくっついているのではなく、木の中に寄生したキノコが、木を中からえぐり始めて外にポコッと出てる状態なのだけど。初めて聞いたときは寒気がした。うん、もうあの木は救えない()
ドアが見えてきた。二人もその存在にすぐに気がついた模様…
あまだ「あれだよ、ほら、変なドアがあるやろ?」
W.o.o.L「???どこ?」
あり!?全然違った!!?見えてないのか!?
わたあめ「そ、そんな驚いたか顔されても…」
あ、何か顔に出てたらしい。
あまだ「ま、まじかよ、見えないのかよ…えぇ…そこにあるんだけどなぁ…」
む、そもそも人を連れていけるのか不安になってきたぞ…見えないの……か…ん、思い浮かんだことがある。とりあえずやってみるか。わたあめ…だと何か変な空気になりそうだから…
あまだ「うーちゃん、今あのへん見てもらえる??見えたりする??」
W.o.o.L「!!???ある!見える!!なんだあれは…!」
なるほど。何をしたのかというと肩を掴んだのである。触れられてれば見えるようになるっぽいな…
あまだ「なるほど…おれに触れていればドアが見えるようになるらしい、そのドアを開けると移動できるようになってるんだよね。」
わたあめ「え!?見えるの?………ほんとだ!!見える!!私を二次元に連れて行ってくれるドアとかないかな??」
ない!!とか言えないな、もうこのドアを見つけたら…
そのままどうすればいいかを説明して、ドアを開ける準備もできた。
あまだ「よーし、じゃあ行くぞー!」
はい!今回は頑張った!!何でこの三人の中で俺が一番年下に見られるんだろう、あれかな、普段は二人共落ち着いてるからかな!?あ、ちなみにわたあめの叫びには多少大げさかもしれないですが、筆者視点ではこれくらい…(ー_ー)
いつも読んでくださっている方、本当にありがとう!!
さーいしょーはぐーー!!じゃーんけーんぽん!!
チョキ!!やばいほんとに眠い…また次回…!!