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飛竜と義弟の放浪記 -Kicked out of the House-  作者: ひつじ雲/草伽
三章 ドラゴンタクシーの日常
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竜には竜の掟がある.5

 

 こんなにも空を飛んでいて落ち着かない事って、今までに無かった。マントに釣られるようにして、浮かんでいる俺。

 こんな事をして、早々にマントが(いた)んだりしないだろうな? ったく。貧乏性なんだよ、俺は。


 眼下に見下ろす山脈は、特別何かが起こっているようには見えない。でもやっぱり時々、どん、と、空気を震わせる音が響く。マジで、何が起こってんだか。


 …………あれ、そもそもどうして俺、わざわざラズ達と別れて坑道くぐったんだっけ?

 えーと。俺が凍傷プラス気絶したせいで、運行を停止して。ここから歩いていくって言うおっさんの提案を突っぱねて、俺も行くっつって。

 不貞腐れたラズが、さっさと行け……と……。あ、れ?

 ……んで、洞窟入ったら退路絶たれて、抜けた先でエンマ呼んだらラズは居なかった……? あれ!? いやーな予感しかしねぇぞ、これ!


 しかも俺らの事におやっさんを付き合わせていたら、何も意味が無くないか?


 んー……まだ、酔ってんのかな? 頭が悪いようだ。

 ……って、頭が悪いようだって何だよ! いやいや、現実逃避はよそう。



 エンマが先程俺らと別れたところまで来て、初めて目の当たりにした様子に息を呑んだ。やっとこさの思いで抜けた坑道をあっさりと戻ると、辺り一面、すっかり景色は変わっていた。雪崩の大きさを目の当たりにした、とでも言えばいいか。


 俺らが不時着した山の中腹から雪崩は発生して、そこからずっと下方の裾のまで広範囲に滑落したようだった。

 優に高低差百メートルは越える範囲をえぐり取っているらしい。そのせいで、先程まで雪に埋もれて鬱蒼としていた森も、すっかり大量の雪に(まぎ)れて木っ端と化している。

 あんなのに巻き込まれかかったのだと改めて自覚すると、無意識に、身震いしていた。自然災害ってホント、どうにも抗えない分怖い。


 と。つい下方に気を取られていたら、エンマが向かっていた前方でまた、どんっと破裂音がした。同時に突風にあおられる。

 ……ちょ、ぶらぶらと揺れるとマジで怖い! エンマさん、そろそろ勘弁してくれないかな、この体制!


「なあ、エン――――…………え?」


 一言もの申そうとしたその時、俺は、我が目を疑っていた。


 太陽の光を返す白い竜と、残像がくっきりと残る黒い竜が、凄い勢いで視界の端を落ちていく。そして、一瞬落下を止めたかと思うと、(しのぎ)を削るかのように取っ組み合っていた。

 ……いや、『取っ組み合い』なんて、可愛いもんじゃねえわ。鋭い爪で鱗を()ぎ、肉を裂き、()きでた肉の柔らかい場所に牙を立てている。時には火を吐き毒を吐き、力強い尾で相手を地へと叩きつけようと振るう。

 白竜と黒竜が、互いの喉笛を噛み千切り息の根を止めてやろうと戦っているようだった。


「驚いた……あれが、ラズか?」

「ええ?!」


 おやっさんの言葉に、驚かされた。本当に、驚かされた。驚いたままに首を回しておやっさんの姿をとらえると、おやっさんも信じられない思いのようだ。


 あの白い竜が、ということか?

 言われてみれば、黒竜に比べて白い方は二回りくらい小さく見える。とはいえ、エンマよりも大きいことには変わりない。成獣の竜の体躯同様、遠巻きながらも見上げるように大きい。


 いや、確かに黒竜亜種だとは聞いていた。だから白いのは当然でしょ、とも言われた。けど。

 けれど……あれが、ラズ? 普段あんなにも間抜け面で、しょうもなく甘えてくる、ラズか?


 俺よりも、圧倒的に小さいのに?


 嘘……と、言いたいが、その白竜の鱗はラズの髪色と同じように、何処か青みがかった白色に見える。

 それだけじゃ、ラズだという確証とは言えないだろう。そう言われてもおかしくないが、何故か俺は、あれがラズだと確信してしまった。


 いや、うん。けど。あれがラズだとして、どうしてラズが黒竜と取っ組み合いを? 仮にも故郷で、同じ種族仲間の筈だろうに。

 なんて疑問も、俺に答えが解る筈がない。


 不意に、音もなくエンマの頭の上に降り立った姿に気がついた。……まあ、気がついたって言うよりも、降り立ってくれた時の振動で揺れたから解ったと言うか。

 同時に、エンマが少し身震いしたのが解った。



 兎に角その揺れに吊られて首を伸ばすと、仁王立つリューシュさんの姿があった。表情なく、言葉もない。ただじっとその先の戦闘を睨む姿は、何処か王者の風格を感じた。

 その後ろにはリューシュさんと同様の、褐色の肌に黒髪黒目のイケメンさんが控えている。健康的に焼けた肌に綺麗な筋肉って、ほんっと反則だと思う。おまけにその姿は、ものすっごく絵になっていてつい、イラッとしたのは仕方がない。

 同じ黒髪黒目でありながらこの顔面偏差値の差にイケメン滅びろ、なんて、呪詛(じゅそ)ってない。


 そうだよなあ、いい感じに日焼けしているイケメンと、引きこもりよろしく不健康に真っ白い俺。どっちがカッコよく見えるかってそりゃ、日焼けしている方が不健康より二倍程度イケメン度(たけ)えよなあ? ふん!

 なんだよこの、立場の落差は。エンマに(くわ)えられている俺と、飛竜の頭上にてキめ込むイケメンなんて、見栄えしないったらありゃしねえ。


 目が合って、ぺこりと会釈された。……くっそ、なんかめちゃくちゃ惨めなんだが。

 つか、こいつさっきエンマ追っかけ回してた竜、だよな? いけ好かねー。


 え? 何もかも、イケメンの全部だろって? 聞こえねー。


「族長」


 落ち着いた低い声。声優だったらぐっとくる。……じゃ、ねえし! ぐっとなんて来るか! 気色悪い!


 その呼び掛けに、リューシュさんはこくりと頷く。

 ……って! リューシュさんが族長かよ! 言ってよ、そういう大事なこと!!


「生きてた…………ティーダ」


 ぽつりと呟かれたその名にまた、驚かずにはいられなかった。

 え? 何? リューシュさん、ラズを知っているのか?


 ああ、まあ、知っていても不思議じゃあねぇけどさ。ワントーンの声に無表情すぎて、それがどういう感情からきて言っているのかが解らない。


「ロウに加勢致しましょう。仕留めるならまだしも、あれでは生け捕りは無理です」

「はあ?! てめえふざけんじゃねえぞ!」


 何こいつ言っちゃってんの? ラズを、仕留める? そう言うことは、冗談でも言って欲しくねぇ。

 迫力が無いのは解っている。それでもじろりと()め付けると、リューシュさんがこちらを見ていた。


「ミラルド。(わきま)えて」

「失礼致しました」


 さらっと謝られて、なんか気持ちが落ち着かない。もういい。あんな奴無視だ、無視!


「ラズ!」


 こっから呼び掛けるのも苦しいか。遠いし。全然、ラズが俺らに気がついた様子はない。ならば、こっちから近づくまでの話だ。



「エンマ頼む! もう少し側に……」

「ディオ。駄目」


 俺の要求に拒否を示したのがリューシュさんだった事で、余計に納得がいかなかった。


「なんで……!」

「ディオ、リューシュの言う通りだ」


 諭すようなおやっさんの声に、何故、と、言わずにはいられなかった。


「今のティーダには、見えてない」

「はあ? それは、どういう――――」


 突っかかろうとして、言葉を止めた。喋るなと言わんばかりに、エンマに揺すられたせいもある。

 何でだよ、エンマ。なんてことを訪ねるのもいけないのか。俺を咥えた状態で、喉の奥で唸らないで欲しい。怖い。


「ティーダは、竜じゃない。だから、上手く制御できない」


 ぽつり、事実を呟く後ろでイケメンは鼻で笑っていた。


「所詮、混ざりものの竜に、竜の血は暴走と狂乱しか与えません。だからさっさと息の根を止めてやるのが、せめてもの親切だと言いますのに」

「ああ? 何だと、てめえ。さっきから言いたい放題言いやがって」

「ディオ、ごめんなさい。ミラルド。弁えて」

「これは失礼」


 ほんっとに、ムカつく。頭に来る。ちょっと顔がいいからって、何でそんなに偉そうな訳?

 リューシュさんが止めなければ、間違いなくエンマから叩き落としてやるのに!


 ……え? この体制でどうやってそれやるかって? んなもん、その時、後で考える!


 なんて、こちらで些細な攻防をしている間に事は動いていた。黒白の竜の取っ組み合いは、噛みついてきたラズを黒竜がいなした事でラズに隙が出来ていた。

 それを、黒竜が見逃す筈もなく。くるりと瞬時に身体をひねって、その丸太のような尾を、上から下へと振り落としていた。


「ラズっ――――!」


 避ける間なんてものもなく。一瞬の静止、そして身体をしならせていた白い姿は、物が落ちるよりも速く地上へと叩きつけられていた。

 ぼふん、と、鈍い音と共に、雪煙が舞う。それだけに留まらず、漆黒の竜は矢の如く追従した。


 その姿を見て、正直、自分でも驚くほど血の気が引いたのが解った。いや、もう、俺この状態じゃなかったら、間違いなくラズを追って飛び降りていたわ。まじで。

 こんな自分に、自分でもびっくりだ。ただ、俺の気持ちをくんでくれたのか。後を追って、エンマも樹上の辺りまで、高度を下げてくれた。


 黒竜がラズにのし掛かり、逃げ場を奪った上で、止めを刺さんと今にも喉笛に食らいつきそうだ。やめてくれ……! そいつは、それは、俺の弟なのだから……!


 だが。


「エンマ、離せ!」


 どんなに訴えても、喉の奥で唸られるだけだった。

 ああ、多分、こういう事だったんだな。エンマが俺を咥えた理由。下手に背中に乗せると、俺が飛び下りて無鉄砲に飛び出すから。それを、させないために。


 その間にも、黒竜はラズに襲いかかっていて。見兼ねた俺は、気がつくと、マントの袖から腕を抜き、全身を使って自分でも驚くほどしなやかに着地した。雪にも沈んでいない。

 そのまま走り助走をつけると、隠していた取っておきを取り出す。ずっと、マントの下にて背負っていたビンだ。足を少々取られようが、構わず走った。

 一、二、三歩――――からの、跳躍。つけた勢いすべてを握りしめた瓶に乗せて、黒竜の頭に向かってぶん投げた。


 勿論、自分でもまさかそれが届くとは思ってもいなかった。でも、悪あがきせずには居られなかった。

 浅い放物線を描き、目標地点に吸い込まれる。かしゃんと小さな音は、やけに響いて聞こえた気がした。すなわち、狙い通りに黒竜の頭に当たったのだ。


 割れたビンが黒竜に小さな衝撃を与えて、隙を作った。その隙を、ラズが見逃すはずもなくて、即座に体当たりで押し飛ばし、体制を整えていた。

 誰よりも驚いているのは、ラズと戦っている黒竜だ。何が起こったのかとこちらを伺っている様子が、何処か人間臭かった。


 だから、言ってやった。


「てめえ、俺の弟に手ぇ出すとか! いい度胸してんじゃねぇか!!」


 キョトンとしていたのも一瞬で、すぐに俺に構ってる場合じゃないと、体を起こそうとしていた。

 ――――だが。起こした途端に、よろりとたたらを踏んでいた。当事者にも、何が自分の身に起きているのか解らずに、どうにか体制を起こそうとしている。


 その異変には、ラズも気がついたようで、用心深く、距離を取る。

 おーおー。すーげえ効果だな。伊達に、ドラゴンキラーの名前はついていない。


 ああ、そうだよ。俺がぶん投げたビン。『竜殺し(ドラゴンキラー)』の酒ビンだ。もう不用意に開けさせるかと、隠していたのが幸いした。


「ディオ」


 ぼすっと、雪を踏む音がしたかと思うと、リューシュさんが立っていた。


「今のティーダに、個人は映っていない」


 はじめてのちゃんとした言葉。それでも、言われた意味が俺には解らなかった。


「……どういう事だよ」

「さっきも言った。己か、それ以外か。それを基準に、目につくものを壊して回る。だから、貴方の事も見えていない。……下がって」


 俺には、ラズを止める事が出来ない。だから大人しく下がれ、と。多分、そう言うことなのだろう。


 でも。それで下がってしまえば、ラズを見捨てる事と同じなのではないだろうか? ……それだけは、したくない。


 ただ、でも。

 リューシュさんの言っている事は、正しいのかもしれない。いや、正しいって解ってる。でも……。


 …………はあ。

 『でも』、『でも』って、言い訳ばっかだな、俺。何にも出来ないくせに、口ばっかりは一人前と言うか。

 申し訳なさすぎて、譲るように。一歩、あとずさりした。


 刹那。


 まるで、俺の行動に傷ついたかのように。目の前の全てが敵だと言わんばかりに、その白竜は咆哮した。雪煙がぶわりと舞い上がり、音の塊が破裂する。


「っ………あ!」


 その爆音に、頭が割れる思いだった。芯が痛い。

 何処かでまた、雪崩が起きたらしい。地鳴りがした。

 まるで鍋でもかぶせられて思いっきり殴られたような衝撃に、立っている事も難しくなって膝から崩れた。視界が歪んでくらくらする。吐きそうだ。


「耳を塞げ。下がれ、ディオ。死ぬよ」


 頭を()(むし)ってしまいたい衝動に、リューシュさんは俺の手を取って耳を塞がせた。


「けど、ラズが…………」


 僅な理性をもって、そこから手を離さないように。強く塞ぐと少しだけ、その鍋の上から殴られたような衝撃に耐えられる気がした。

 柔らかい手のひらには、剣か何かを扱っているような豆があった。暖かい手が、離れていく。


 向かっていく背中。その手には、青い魔力が集まっているように見えた。

 次の瞬間、俺の前を駆けていった姿が消えて、白竜の上空にその姿が現れる。


 ――――刹那。

 どん! っと。今までの破裂音とは違い、地面に何か重たいものが叩きつけられた音がした。

 同時に地面が微震し、雪煙が再び舞って、先程とは違う冷たくも柔らかさを感じる風が抜けていった。眼前の雪煙の向こうに、むき出しの地面が見えて言葉を失う。


 一瞬の事過ぎて、唖然とした。

 ……え、今のクライマックス、何だったの?


 そして漸く雪煙が過ぎ去って、全貌が見えた。地面がクレーターの如く、雪もろともえぐれていて言葉を失ってしまう。

 ぱらぱらと、先の反動で打ち上げられた雪や泥土が降ってくる。一瞬の間に何が起こったのか解らな過ぎて、まじで『きょっとーん』 なんですけど。



 漸く視界が晴れてくると、俺のよく知るヒューマンと(たが)わぬ姿が眼下にあった。

 そしてラズの首根っこ捕まえている、リューシュさんがいた。


「ラズ!」


 その姿が嬉しくて、クレーターの縁から呼ぶと、間抜けにも、向こうも何が起きたのか解っていないようで、何度も繰り返しまばたきしてこちらを見上げていた。


「ディオ、に、い、ちゃん……?」


 どうして俺がここにいるのか、と。驚いているような、状況が解っていないような。そんな、戸惑いに満ちた表情で見返される。いつも通りのようで、ほっとした。


「無事で良かった…………」

「兄ちゃ……ごめん、なさい」


 思わずそこでへたり込んでその表情を覗き込めば、気まずそうに視線を反らされる。


 だが同時に、ラズは自分がどうして組伏せられているのか解っていないらしい。どうにか首を回して、背中で押さえつけている姿を――――リューシュさんを見て、露骨に嫌な顔をする。


「リビヒッタシャーリンメリューシュ……!」

「…………ティーダ。竜の姿になるなと、前に言ったはず」

「うるさい! 離してよ!」

「断る」


 ばたばたとまた暴れだすが、リューシュさんの拘束は全く緩む気配がない。それどころか、その両腕をラズの頭の上で組ませて片手で制してしまう程だった。

 ラズを掴んだまま立ち上がった様子は、ウサギ狩りを終えた狩人のようで。上げた両手を捕まれているラズが、ウサギにしか見えない。……肩、外れそうなのだが、それ。

 ……うん。これから持ち帰ってすぐにでも丸焼きにするために、手を縛って吊るされたウサギのようにしか見えなかった。


「ティーダ。里に帰ろ」

「嫌だ! 僕は帰らない!」


 ばたばたと、暴れるのは最後の抵抗か。紐に吊るされたウサギとやってること、ほんとに変わらない。


「兄ちゃん! 助けて!」

「え? ああ、ええと……」


 そうしてやってもいいのだけど、ちらり、その姿を見ると無表情がこちらを見上げていた。

 ……ものすっごく、もの言いたげにこちらを見るのは止めてもらえないだろうか。居心地がめちゃくちゃ悪い。


「……ディオ。少しだけ、時間が欲しい」


 だからラズ共々里に来い、と。そういうことか? ……まあ、俺も聞きたい事あるから構わない。けど。


「解った。……取り敢えず、里にお邪魔させてもらう。だから……その、離してやってあげて」

「ん、解った」


 ぱっとその手を離すと、一目散にラズはこちらに走ってきた。胃の辺りに体当たりの如くぶつかられて、かなり痛かったけど抱き止めた。

 俺、めっちゃ頑張ったと思う。目元に滲むのは、涙でなく、その……鼻水だ! ……汚い。


 飛んで来てくれた事がちょっと、嬉しいやら、リューシュさんが気の毒やら。リューシュさんを恐る恐る伺うと、表情こそは変わらずとも哀愁を感じた。


 ……うん。なんか、凄く申し訳ない。けど、一先ず事は片付いたから良しとしよう。

 俺らは爽やかな気持ちで連れだって、竜の住む里に向かおうとした。


「おやっさん、お待たせしてごめん!」


 …………だが。その、前に。


「この、くそバカ!」


 がつん! と。我ながらめちゃくちゃいい音がした。目の前に星が飛ぶ。

 後続に合流した途端、おやっさんに、手加減なしの拳骨くらった。


「貧弱が飛び出すな! 死んでいたらどうするつもりだ!」

「ご、こめんっておやっさん……! ちょ……二回目はやめっ……!」


 つまり、俺は、おやっさんにめちゃくちゃ叱られた。

 兎に角叱られた。教育的指導が過ぎる。痛い。



 …………凄く、納得がいかない。いや、納得は……しなくはないけど。浅はかだったけど。でも、飛び出さずにはいられなかったんだって。

 でも軟弱を否定が出来ないところがまた、凄く悔しい。


 そんで…………。


 ぐすん。かなり痛い。

 

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