紫ずきんくん
紫ずきんくん…女の子だと書くのが困難でした。ですので男の子にしました。
紫ずきん(10)
僕は、紫ずきん。
クソ父親は死んでいて、お母さんと2人で暮らしてる。
そんなある日、僕はお母さんに頼まれて、おばあちゃんの家に行くことになった。
「紫ずきん、おばあちゃんの家に行くまでに、もしかしたら人狼がいるかもしれないから、気をつけてね?」
「はぁい。わかってるよ!」
…僕がその″人狼″なのに、ね…
お母さんは哀れだなぁ…
「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい、気をつけるんだよー」
「わかってるってー!」
僕は、おばあちゃんの家に向かった。
途中に花畑があったから、おばあちゃんの為に摘んでいく。
「おばあちゃん、喜ぶかなぁ…」
僕は、おばあちゃんのあの優しい笑顔を思い浮かべ、狂気に満ちた笑みをした。
「人狼が、村の花畑に行ったぞー!
逃げろー!!!」
…は?人狼がこちらに来るって…?
そんな馬鹿な……この村には僕しか人狼はいないはずなのに……おっかしいなぁ…
おばあちゃんの…こと…殺されたら困るから……おばあちゃんの好きな、スズランはこれくらいにして、急ごう………
僕は、今、走っている。
おばあちゃんの家に、狼が走っていくのが見えた。
クッソゥ!!!おばあちゃんは僕のだぞっ?!手をつけたらコロスッ!!
ガチャッ!!
「おばっおばあちゃんちゃんっ!!」
シーン……
おばあちゃんの家には…血の匂いが充満している…その匂いはまさに、極上の人間の匂い………。
「おばあちゃん…?」
病気のおばあちゃんが寝ているはずの、ベッドには…血だらけの人狼と………おばあちゃんがいた。
「オマエガ、オバアチャンヲ、コロシタノカ?」
「ん?あぁ、この人間うまかったぜ!」
バリィン…
僕のナニかが壊れる音がした。
「オマエハソレダケノタイカヲ…ハラッテモラウ」
ーーーーーユルサナイ
「(ビクッ!)」
おばあちゃんを、殺した罪は…重いよ………??この紫ずきんから愛しい人間を奪った罪は…ね
「うわぁぁぁぁああ」
その日、村の花畑の奥木々が鬱陶しいくらいある中の木の家には、ナニかの叫び声が響いたとか響かなかったとか。
「僕から…愛しい人を奪ったら…どうなるかわかるよ…ね?」
その日、人間の女の転生が行われ、また別に、テノールの狂った嗤い声が聞こえたとか聞こえなかったとか。
完<'v'>
紫ずきんはおばあちゃんを愛していてだが、別の人狼におばあちゃんを殺され、狂い度合いが増す。
何故か、紫ずきんは転生させることができるのでそれでおばあちゃんを転生。
記憶なしのおばあちゃんが誕生。紫ずきんはそれを永遠に続けるだろう…。
別の人狼くんは言わずもがな紫ずきんに殺されました。チャンチャン