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木の実に転生  作者: B.Branch
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猛獣注意

『人がこの森に向かってるみたい〜』

『そうだね、でも、聖域には入れないから安心だよ』


風が人の気配と音を伝えてくれる。

聖域に入れるものはそういないだろう。


そう!入れない!

人かぁ、転生後初の人。

ちょっと、気になりますよね~


見に行ってみる?

でも、私は動けない。

どうしよう?






********************


プカプカプカプカ

『ふぅ、こっちかな~』


いろいろ考えた結果、森の安全を守護する者として(いつから?)偵察に出かけることにした。

決して、単なる興味本位ではない。

レンちゃんは危ないのでお留守番です。


現在、私は再び黄金の実の中にいる。

私の特訓の成果である念動力がとうとう役に立った。

我が身を浮遊させることで、移動を可能にしたのだ!!


聖域と外との境を越える。

やはり聖域の内と外とは違う空間だ。

六甲のおいしい水と水道水って感じか・・・ちょっと違うね。


風が音を運んでくる方へ進む。

「――――・・・ぅ」

段々、音が近くなってくる。


「さっきと同じか・・・やっぱり迷いの森の奥には行けないのかな」

10歳ぐらいの男の子が、枝に結んだ紐を見て唇を噛む。


ふむ、外人さんですね。

茶髪に緑の瞳、日焼けした小麦色の肌にそばかすが散っている。

彼を仮にトムと名付けましょう。


木の陰からトムの様子をうかがう。

ジーーーーーーーーーーーーーーー


ワウッ!!

トムの足元にいた毛玉がこちらに向かって吠えた。


むむ、私の気配に気付くとはやるなこの毛玉!

え、ちょっと待って、なに踏ん張って助走を付けようとしてるの?


キャーーー

パタリ。

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