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木の実に転生  作者: B.Branch
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初めまして、木の実です。

木の実になって早7日が経った。

その間に分かったことは、

1、取り敢えず心はある

2、見える(眼はないけど。有ったら怖い)

3、動けない(当たり前、木の実だし)

4、深い森の中に木はある(誰も来ないもん)

5、話せない(口ないし、木の実だし)

あと、びっくりな発見があった!

6、魔法が使える!!(神様!!)

と、感動しそうになったけど、木の実に魔法が使えてどうしろというのか、という現実にぶち当たった。


これらが転生してから分かったことだ。

覚醒した時に夢落ちじゃなく、ホントに木の実として木になっていたときは泣きそうになった。(泣けないよ!木の実だし!)

ハァ、今日も暇だ。


仕方がないので、魔法で暇でもつぶそう。

ゲームは小学校以来やってなかったのであまり知識がない。

それこそ魔法少女的な変身とか、本で読んだ超能力的な発想になってしまう。


なので今は念動力を試している。


石を積み上げる。転がす。投げる。植物を揺らす、結ぶ。花占い?終了。

もっと想像力を働かせたいが無理だった。

もっとスマホでゲームとかしといた方がよかったな・・・

私がやってたゲームは畑で野菜を育てる的なものくらいだし。ダメだな。


仕方がないので、唯一のゲームの知識?を生かして花を育てることにした。

育てるっていっても念じてるだけだけど。

私が目を付けたのはぷっくりと膨らんだピンクの可愛らしい蕾だ。


大きくなれ~大きくなれ~

念(魔力)を送る。

ん?蕾が大きくなった?

育てという意味の「大きくなれ」だったのだが、物理的に大きくなってしまった。


お、子供の頭ぐらいになっちゃったよ?

重さで倒れたりはしないみたいだ。よかった。


今日はこれぐらいにしといてあげましょう。

ハァ、暇だ。

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