「せめて殺してからにしてくれ友よ」他十篇
せめて殺してからにしてくれ友よ
泥棒ペテンあたりまえ
犯罪首切り、すぐ生える
騒音ばっか静寂で
お前の産み落とすお前ばかりが
今日も元気に死んだままアフリカの星だ
冷静にたまげてみれば
飲み込みたくなる愛の塊も
きっと目も口も覆いたくなるほどに
耳も鼻もふさぎたくなるくらいに
俺の五感はただのバカで
まっすぐに気が狂った肉体だった
どうにかして、どうかすると、
どうかして、どうかしてたんだ
だからなんだ
生きてる意味だけ知らねえよ!
存在自体ブーメランの
いつも攻撃目標てめえ
誰か虫歯のようなこの生き様を
引っこ抜いてくれたら犯してあげてもよくてよ?
彼女の意向により
ぼくは犬のように奴隷になって満足な余生
それは夢じゃねえのか?
現実よりも遠いエンデュミオンの舌だ
嘘なめんな!
妄想キレさすぞ!
いつまでもこうさせろ! 悪魔の命令だ
嘘だの本当だの、そんな贅沢は
とっくの幼児期に捨ててしまったさ
眠り犯して食い尽くされたバクばっか
バッカばっか放出 排出
うるせえ! 肉マンホールに突き落とすぞ!
それって、ただの幻覚でしょ
失ってんのよ、すべてを 君のすべてを
愛も真実もぜんぶ何も見えないか!
殺人当然
死体遺棄ゾンビ返り討ち
そんな事実にこの手で触れたのに
血がついても痛くないんです
神のご意思により、ぼくは神になる
それホラか夢だろ
たたき起こすなら
せめて殺してからにしてくれ友よ
一日
頭痛 被害妄想 寒気
すっとこどっこい ひょっとこおかめデジタル
雨と雨が外で雨と仕事は四角い雨 丸い雨 三角の
やりたいことがなにもない
生きやすい人生は目標なんかありもしない
嬉しすぎるふてくされ ふて寝 ふて起き
「顔の中でも洗え」と、ひねくれる清廉潔白バンザーイ!
日の丸振ってみんなして、あの世いきの雨が降る
白骨色の星の下、スロットマシンの光に染まり
君の行く先、地球の中
雷なんかなにもない快晴の土砂降り
海綿体・無事故の果てに
ヨリを追突・事故死したカップルの
これぞ笑顔
ねたましい、うらやましいと作った子供は、きっと死ぬ
だから死ぬんだ!
犬が犬食って犬死にし
共が共に食って共食いし
「踊り狂い」の踊り食いの先には
猫が世界食って、残った俺の嘘
君と共に
一日はたった三千年
中国の歴史に届け
吠えまくる瓦屋根の悪魔
瓦なんて波より動くのに
落っこちて頭痛 吐き気 対人恐怖 元気
これが一日
旗を振れ
旗を振れ 旗を振れ 白骨で出来た旗を振れ
精神の流し込まれにて、ダイヤになった紙粘土の
白く赤く黒く透き通る無限の旗を振れ 振れ 振れ 振れ
お前の好きなもの やりたいこと 愛する全て 生きる力と笑いと思いやりと心という旗を振れ 振れ 振れ
生きるための旗を振れ 死ぬための旗を振れ
それら二つのあいだにあるものすべてが、ただ君ひとりの人生にあらず
地球の歴史であり、宇宙の始まりと終わりであるところの旗を振れ 振れ 振れ 振れ
まっさらな旗を振れ
たとえウンコまみれで腐りはて、悪臭が大地を押し込み、エベレストさえ根元からなぎ倒すとしても、
その旗は、まっさらである
それは本当は旗ではないからだ
本当には旗ですらない無限の旗だからだ
旗を振れ 旗を振れ 無限に続く旗を振れ
君の前にも後ろにも、立ち並ぶのは栄光しかない
光だけが哄笑する、けたたましく揺るがす世界を
そびえる時間が祝福する歩む道の
歌声をたどれば そこは
山あり谷ありという栄枯盛衰シンフォ
通り抜けるためには、
旗を振れ 旗を振れ 無限に続く旗を振れ
愛という旗 憎しみという旗 正義という旗 悪という旗
この俺が選んだぞという、確信の旗がなびく空
抜けゆく青空という名の宇宙で、
旗を振れ 旗を振れ 振れ 振れ 振れ振れ 振りつくせ
病気は下水道
病気は下水道
惨劇はきな臭く
包帯の取替えっこは
悪化する自爆のような革命
子供になって子供に戻り
いつしか年月もクラゲのように干からびて
路上の大迷惑にクレオパトラを見た
そうだ今日も知識を絨毯爆撃
振り返って気づいた
お袋そっくりのバーガーなんか食いたくもない
明日山 阿蘇山 噴火の心
チップたったの尻尾円で、トカゲはしたり顔
でも気を許すと目が三つもある
奉仕と奉仕を掛け合わせ
直結お前の懐セックス
なにも興味がないけど気にするよ
子供の頃に死んだので今は大人ですが
きっと生まれたばかりなんです
ワニの口になることなんです
腫瘍が僕らの未来なら
いつになったら過去になる
腫れがひいたら恐竜になる
化石に食われて人は死ぬのか?
病気はあの世行き
助かるのも、崩れ落ちるのもいいけど
取り残された手遅れは
きっとハゲタカのような顔して革命だいじょうぶ
音色の笑顔
悲しいときは心に蛇を飼い
捨てたギターに餌をやる
真っ白な目は萌えキャラ
飛び出た口が星空に届くころ僕は死ぬ
あさって しあさって ゴミ箱あさっての
方向にむかってのムカっ腹立っての死
旅立つ大事な人と大切なこと
君も息はやっと続いたよね
そう これまでは これまでだから これまでだ
ワインに喜びをつぎ足す
あまりに細くてあふれるけど、こぼれない
不思議なことだが僕は追い詰められている
鳥にもカバンにも追い立てられて
家賃はもう払えないけど
蜘蛛の巣の網目に引っかかった詐欺のように天国がいる
二度と食わず離れずか
すっかり気がふさいだころ、ひそかに年月を盗む
歳が溜まり、やっと行く先を買える
タキシードの萌えキャラは曇りガラスのように消えていくけど
悲しいなら次も捨てたギターに餌をやりにいく
世界の終わりに立っている、あのまっさおの手を握り
色彩の指先は冷たくも明るくもないが
触れたあなたを、きっと灯すだろう
希望とか翼とか甘いものとか
音色の笑顔とかで
親のゴッド 子ファック
他人のせいにしてとりあえず生きのびる
暴力完全否定でぶん殴るぞ
絶対平和主義で殺しまくるぞ
絵に描いた鏡餅は、ひび割れても黴が生えても美味い
歯が折れただけでも、いい経験をしました
これほどめでたい成長を遂げたのに、「空気に蹴つまづいて死ね」だと?
ハルマゲドンでバカがみんな死んで自分だけ救われたのに
バカをバカにするでもなく、バカのために心から祈るような本物のバカです、ドーゾヨロシク
この世界は、そんな僕みたいのを欲しているが
それはこの世界が勝手に欲しがるだけで君には関係ない
自意識喪失 炭坑で窒息 ろくろっ首・過剰
いくら引き伸ばしても抜けられないので、
とりあえず「かわいそうに、骨と皮と肉と脳みそと内臓と顔と髪と五体だけになって」
ねぐらのモグラ
通り道には一億円のクソだらけ
「拾得物横領・世界の果て」にて投獄死刑の殺人葬式
事案 懸案 潰れ損ねたこしあん
告訴のない、やり放題社会に頭から放火すれば
首がないから、よく燃えた
いったい神さまは焼き芋屋だったのか
そんなに自分で考える奴がお嫌いか
お前に愛されると誰でも早死にするそうだ
猿が犬に化けて牛になったのに
鳴き声は相変わらずセンキュー
「人間くだらねえ」と魚も虫も食われても痛くもねえ
そういう悪魔にワタシはなりたい
セックス禁止の笑うかどには風評被害
「神のために死んだ子供は、絶対に化けて出ない」と信じた親が地獄行き
映画みたい
この世の地獄は死ぬまで続き、やっと死んだらパートⅡ「大駄作!」
親のゴッド 子ファック
からっぽミミズの詩
俺にないのは万物だ
俺にないのはこの世のすべて
地球が逆に自転した それがなにか?
「天の神がたらしたありがたい糞だ、着ろ!」
仕方なく、ひろって着た
腕が落ちて、足が落ちて、鼻が顎が落ちて
ミミズになって恥ずかしく地にもぐったが、
人間の姿では
もぐって逃げる大地もねえ
ここまで見苦しいなら
少しぐらい誤魔化してもよござんしょ
「ならば聞く
お前はいったい、なにを持っているというのだ」
俺にないもの、すなわち万物
俺にないのは、この世のすべて
過去がくるっと未来になったが
俺にはまるで無関係
ありがたい神の糞を着こみ
ミミズに変形したはずが、
じつはからっぽ
知ってしまったはいいが
狂うオツムもないのです
俺の名はからっぽ
俺の存在、無存在
科学的に証明までしやがって
やり場がなにもねえ
すべての愛が真逆になった俺はモグラに食われて消化されたが
実は食われてもいないばかりか消化すらされていないそうだ
笑ってても死ねず 笑えるのに死ねず
「おまえは生きてりゃそれでいいんだ」と母親のかわりに
神さまが愛してくれたらな
へったくそヤスキ節でも
すくえたものがひとつある
見てくれ、ひょっとこでも喋れるんだ
「うそー」
「あっ、ほんとだ」
俺にないもの それは万物
俺にないもの この世のすべて
地球が逆に自転した
知らんわ
これが、からっぽミミズの詩
狂う未来もないのです
ゴマカシなし
有無を言わせぬザマーミロ
達成感! 達成感!
ピラニアのような口だった
文句が化石のデクノボー
両性具有をなめんなよ
一人でセックスもできず
この世を丸めてクズカゴへ
まちがって俺の勝利を
突っこまないでくれよ
女神みたいな夕闇だ
ドクロに子供
ギロチンとかけて首と解く
その心にもない心は
今日のこの日をザマーミロ
やってやった! やってやった!
笑ったまんまであいしてる
ぜんぶあげる
俺をぜんぶあげる
にげないでいてくれたら
ただうれしい
井戸の底なし
井戸の底に落ちたけど心配しないでね
紙より軽く、空より高く、風より軽く、海より硬い
そんな魂に、私はなりきった
なりつくしていた
焦げた地表はまっさおで
枯れてしまった井戸だから
見上げる蓋のような月も、僕の声も、言葉も、鼓動も、命すらも
ふさぎきってしまえない
そんな黄色で覗きこむ嘘
こんなとこまで見るわけないと
わかっていながら、その目は
私を射抜いて海苔のように焼ききってしまった
べったべたの呼吸でも、気にしないでダンスダンス
君と二人、井戸の上でダンス
落ちるまで踊る絡みあいの愛
差しこむ月光の容赦ない笑いが賛辞に変わるまで、
僕ら、続けることが出来るだろうか
真昼の稲妻 雲ひとつない豪雨
壁を這いあがる驚嘆は、兵隊蟻の群れ
殺せ! 食いちぎれ!
祈るように愛している、と君は言った
心配しないでね
いまや二人
空気より高く高く、宇宙よりも、ずっとずっと底なしに底なし
そんなにも仲良しになった
君とふたりで仲良しになった
落ちたけど、だいじょうぶ
向こう側で会おう
二人ずっとずっと、井戸の底なしに
高層ビルの残骸の中
地響きたてて高層ビルが崩れ落ちて「おいどうした」「どうもしねえよ」
笑って受け流す無数の明かりのために世界はある
だけども、あなたは誰かが好きだ
水が泡になって、滝になって、一滴も短冊だった
年に一度は、この僕らのためにあるはずなのに
ひろがる宇宙に流れる軌跡
転覆するまでは、みんなで楽しいボートレースだが
並んでなめらかなカーブを描く、あいつらのために神がいるんだと
メールしたのに無視かよ
全知全能なら、彼女をもういちど振り向かせてくれ
ほれ、賽銭一円玉
稲光りとともに現れる生き物
崩れ去った高層ビルの残骸の中から
ポニーテールぶるぶるいわせてしなだれかかってくる
「あいしてる」と言いたげに
だけれど彼女は、あいつにゾッコン
抱いてもいいけど、タダじゃすまない
一見さんお断りの愛ほど、地球がひっくり返る哀愁なので
上が下になっても、住んでる奴には関係ない、無意味だ
本当にそう思うのか?
音もなく地面が裂け、日本が吸われて消えて「おいどうした」「どうでもいいよ」
うす笑いで済ます俺らの下に隠れたマグマが、噴火もせず、ひっそりと黙る
高層ビルの残骸の中へ




