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僕は今日も☆1を重ねる~+999より上を目指すもの~  作者:


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第25話:ツンデレな花の妖精と、次なる真名探し

銀の集落の広場。

長老が祝福の杖を掲げると、銀の獣がディルにゆっくりと近づいた。


「……わたしの、まことの名は――。」


獣の声が泉のように響いた。


《リューネリア》


その瞬間、銀の光がディルとリューネリアを包む。

ディルの目が潤み、胸を押さえた。


「リューネリア……リューネリア!リューネリア!リューネリア!!」


「……ディル、そんなに連呼しなくても……。」

ニールが苦笑するが、ディルは止まらない。


「リューネリア……!いい名前だな……リューネリア……!」


「……よかったな、ディル。」

俺も肩を叩く。


「キュー♪」

「ヴォォ♪」


アルネアとヴァルも優しく鳴いた。


その姿を見ていたニールが、ぽつりと呟く。


「……いいなぁ、ディル。俺も相棒、見つけたい。」


「じゃあ次はニールの番だな。」

俺は笑って頷く。


「よーし!じゃあ行こうぜ、ニールの相棒探し!」

ディルも涙を拭って立ち上がった。



---


次の目的地は、南東の暗い森《クレイモア樹林》。

不気味な名前とは裏腹に、モンスターたちは穏やかで、森全体が静かに呼吸しているような場所だった。


「敵意を感じないな……。」

サリウスが周囲を見渡す。


「キュー……(安心していいみたい)」


「ヴォォ……」


俺たちは肩の力を抜き、言葉の練習をしながら森を進んでいた。


「リューネリア!リューネリア!」

「ディル、まだ言ってる……」

「だってうれしいんだよ!」


「ヴァル!」「ヴォォ!」

「アルネア!」「キュー!」


「……いいなぁ……俺も相棒に呼んでもらえる名前、教えてもらえるかな……。」

ニールがぼそりとつぶやいた、その時――


「うわっ!?」


「ニール!?」


茂みから小さな影が飛び出し、ニールに思い切りタックルした。


「いたっ……!?な、なんだ!?」


目の前に現れたのは――

花の冠を頭にのせ、小さな羽を揺らす妖精のようなモンスター。

頬を膨らませ、ニールを小さな手でぺしぺし叩き始める。


「えっ、ちょっ……わっ……!?」


「キュー……(怒ってる……?でも……)」

アルネアが首を傾げる。


「……敵意は、感じませんね。」

サリウスが目を細めた。


ニールはタジタジになりながらも、その小さな瞳をじっと見た。


「……お前、もしかして……俺に何か言いたいのか……?」


「ピィ!ピィ!ピィ!!」


「うわ、やめっ……いや、やめなくていいけどっ……!」


「……ツンデレだな、こりゃ。」

俺が笑うと、ディルも頷いた。


「ニール、そいつ、君の相棒候補だな。」


「え、えぇ!?こんなにペシペシしてくるのに!?」


「いや……ちゃんと守りたいって思ってるんだよ、きっと。」

俺はにっこり笑う。


妖精モンスターは、叩くのをやめてニールの肩にとまり、ぷいっとそっぽを向いた。


「……なんか、可愛いな。」


「ピィ……」


「じゃあ決まりだな。次はこいつの真名を探すぞ!」

俺がそう言うと、仲間たちがうなずいた。


「よし、ニール。俺たちがついてる。」

ディルが肩を叩く。


「リューネリアも一緒だ!」

「グゥ♪」


「キュー!」

「ヴォォ!」


「……なんか、楽しそうになってきたな。」

ニールは少し照れながら、妖精モンスターを見つめた。


「じゃあ……よろしくな。俺の相棒……!」

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