表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/78

第5話 世界一への第一歩 つかまり立ち編2

これにてつかまり立ち編終わりです。次はあんよ編です笑

いつになったら成長できるんだ…。

少しだけ魔術の説明書けて満足です。


読んでくださる方ありがとうございます。

ご感想やらいただけますと、大変励みになります。

 その時、俺は水中にいた。

 はずだった。

 瞬く間に水は逆再生する動画のように吸い込まれていった。

 そして、本棚の前で杖を握ろうとする状態まで戻っていた。

 その後、周囲は止まっている。

 しかし、俺は動ける。

 そして、1人の神に抱かれていた。

 はっきりわかった。

 神だ。

 神威カムイを纏っていることが初めて見た俺でもわかる。

 神だ。

 あぁ、思わず2回言ってしまった。

 大事なことであることは間違いない。


 ただの神ではない。

 女神だ。美しい。

 その存在感だけでさっきの奇跡の説明もつく。

 時間を巻き戻してくれたんだ。

 今は時間が止まっている。


「あなたが神だったのですね」


「いいえ、違います」

 あれ?違うの?

 じゃあ、この神々しい存在感は気のせいとでも言うの?


「あなたが神です。間違いない!」


「いえいえ、違いますよ。私は神意の執行者、天使です」


「あぁ、なるほど。納得しました。先程は助けていただいてありがとうございました。家族全員おぼれていて困っていたのですよ」


「あれは、家族だけの被害ではありませんよ。国が1つと、周辺国家にまで被害は及んでました。先程の魔法で国民の9割が死にましたよ」


「えぇぇ。そんなことになってたんですね。そういえば、家の屋根も全て吹き飛んで増したもんね…。とにかく、助けて下さってありがとうございます」


「助けるも何も、私もあなたをずっと探していたので目立つ行動を起こしてくれて助かりました」


 ん?俺って今回の件以前に、天使に指名手配されてたの?ちょっと怖いな。

 まだ何もしてないんだけどな。

 あ、さっきのは悪意なかったからノーカンで。

 悪さしようにもまだ0歳だし。


「何か探していただくようなこと、しましたっけ?」


「いえ、何もあなたは悪く無いのですが、地球の天使が少し厄介なことをしたもので、ご迷惑をおかけするお詫びに参りました」

 あれ?逆に謝られる?

 おかしな方向に話がいきそうだな。


「詳しくお伺いしてもよろしいですか?ってか、なんで、俺、さっきから普通に喋ってんだ?」


「今は念話を繋いでいます。神の力の一端です。地球の天使のことも含めて詳しくお話しさせてください。少し、お時間いただきますが、よろしいですか?」


「ええ、だって、今って時間止まってますよね?」

 会心のドヤ顔で言ってやった。

 0歳だけどね。


「ふふ。そうでしたね。それでは、今回の転生についてから詳しくお話しさせていただきます」



 そして、天使は転生からのことを順に説明してくれた。

 結論からいうと、今回の転生は想定外だったそうだ。

 天使なのに想定外とかあるのか?なんて疑問も持ったが、天使は神とは違い、間違いやわからないことがたくさんあるようだ。

 さらに、今回は地球担当の天使がやらかした問題が原因だそうだ。

 そう、ここはまさに異世界であるが、同時に夢の国ではなく、隣の宇宙に存在する地球にそっくりな惑星であることがわかった。

 あと、時間軸も並行しているらしい。

 この天使は名前をアリエルというらしいが、この宇宙を担当しているらしい。


 そして、転生事件を招いた天使アルターイが俺を殺し、こちらの惑星に転生させた。

 なぜ、俺なんかを?と考えたが、それは、地球の中であの瞬間に最も死に近かったのが俺だかららしい。

 いや、もっと、世界の紛争地帯や、戦争状態の国あるでしょ?と聞いても「あの瞬間だけを切り取ると、俺が最も死に近かったとしか言いようがない」と言われた。

 納得はしにくいけど、過ぎたことだし、仕方ないか。

 まぁ、同じことがなければいいや。


 あっ、あと、このやたらと楽観的な思考になる原因もわかった。

 魔力が強ければ強いほど楽観思考になるらしい。

 理由の説明はなく「そんなもんか」と勝手に納得した。

 アルターイの狙いについては現在も捜索中らしいが、「こちらに任せてほしい」と言われたので任せることにした。

 任せるもなにも赤ちゃんに協力なんてできないしね。

 最後に、魔法について教えてもらった。


「ねぇ、アリエル様、俺が使った魔術について教えてよ。このままじゃ、また、周りを水浸しにしちゃうし」


「そうね。サクッと教えちゃおうっか!」

 そう、天使アリエルは意外に話せるヤツだったのである。

 意気投合し、仲良くなっちゃった。


「じゃあ、ライ君、基本なんだけど、マナの属性は4種類あるの」


「お、火、水、風、土かな?」


「せいかーい!ピンポンピンポン!それで、火と風を合成すると光のマナ、水と土を合成すると闇のマナを作れるよー」

 で、さっきは水のマナを大量に使って水の魔術を使ったってとこかな?

 ってか、登場した時の神の威光はどこへいったんだ。

 おもしろい天使だな。


「さっきのライ君のは、魔術ではなくて魔法でーす。魔術は術式を刻んだパーツを杖に組み込んで使うものだけど、ライ君は赤ちゃん用の何の術式もない杖を使って魔術を同じことをしましたー。それは、魔術ではなく、魔法でーす。どうやら君の魔力は特別性みたいだけど、どうやらそれにはアルターイが関わっているようね。だからアルターイの狙いがわかるまでは魔法は禁止でーす。さっきのも、実はキミ、死にかけてたよーん」


「うわー、すげー力抜けてくって思ってたんだけど、それは死にかけてたからかー。止めてくれてありがと!アリエル」

 あれ?そういや、俺って中級だよな?それであんなすごい魔法使えるってこと?

 この世界何回滅ぶ気だ…。


「ライ君はどうやら、隠の魔力の方が優れてるようだね。でも、今回の暴走の正体がわからないから、隠の魔力は禁止ね。あ、でも、火と風の陽の魔力は使ってもいいよー。子どものうちに鍛える方が効率いいから頑張ってねー。それじゃ、私は早速調査に向かうねー。ちょっと地球に行くから何か起こっても今回みたいには止められないから注意してね。まぁ、ちょっと人が死んだくらいでは天使は干渉しない取り決めだから自力で頑張ってー。じゃーねー」


「おーう。ありがとねー。また結果は教えてくれよー」


 こうして騒々しい天使とのやりとりは終了した。

 どうやら、陽の魔力を使って火、風、光のマナを操作し、隠の魔力を使って水、土、闇のマナを操作することで、魔術が使えるってことだろう。

 俺はどうやら、術式なしで発動させたから魔術ではなく、魔法と言われたってとこかな?

 まだわからんとこあるから、大きくなったら本で調べよう。

次はあんよ編です。

歩けるようになると家中の魔術書をあされるようになります。楽しみだ。

アリエルは深く考えないキャラなので、気付いてませんが、ライのやらかした魔法はとんでもない威力です。

攻撃に使えば天使さえ殺せるほど…。

次回更新は明日できたらします。

ちょっと、今日は疲れました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ