二話 初の討伐と、ステータス入手
スライムがこちらへと歩き始めた。ちゃんと俺のことを敵だと認識しているらしい。
だが…
「歩くの遅すぎない?」
そう、歩くのがものすごく遅いのだ。亀よりも少し遅いぐらいか?これは倒すの楽そうだな…そう思って俺はスライムへと近寄り、バールでコアを引っ張り出そうとして…衝撃が顔を襲った。
何だと思い、周りを見渡すも、もう一度横から衝撃が来る。衝撃が来た方面を見ると、そこにはスライムがいた。まさか、こいつ、飛ぶことはできるのか?その衝撃を利用して、敵に攻撃をしようとしているのか。
…まぁ、子供に全力でぶん殴られたぐらいの痛みぐらいしかないから大丈夫だろ。さぁ、早いこと、このバールでコアを引き抜いちゃうか。
…あれ?全然取れないな。やり方が違うのか?それじゃあやり方を変えて…いいや、めんどくせぇ。
そう思った俺は、バールの尖った方を下にして、スライムのコアをめがけ、突き刺した。半年間ほど鍛えた俺の筋肉はスライムの体をたやすく貫き・・・コアを破壊した。
〈告、月城柊羽に、ステータスを付与……成功しました。ステータスを表示します。〉
そんな言葉が聞こえ、俺は無事にステータスをもらった。最初からこれやればよかったな〜と思いつつも、そんなことなど忘れ、俺の目はステータス画面に釘付けになっていた。
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◆名称:月城柊羽 ◆種族:人間 LV1
◆職業:なし 取得可能な職業を表示▼
◆ステータス
HP 20/20 MP 10/10
STR:15
VIT:10
AGI:20
DEX:20
INT:15
MND:10
LUK:15
◆所持SP:20
◆スキル:なし
獲得可能スキル一覧
〈武術系スキル〉▼
〈武術補助系スキル〉▼
〈魔法系スキル〉▼
〈生産系スキル〉▼
〈その他〉▼
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…強いのか弱いのかわからんな…スキルは…今のところはいいか。もっとこんがらがりそうだ。
とりあえずしばらくは…1層でスライム狩りしてレベリングだな。
…1日目(ダンジョンを見つけた日)。スライムを30体ほど狩ってから家に帰った。序盤ということもあってレベルは上がりやすく、レベルは3になった。
…2日目。移動速度が上がったことで、昨日よりも見つけるスピードが早くなり、かなりの数を狩れたが、レベルは1しか上がらなかった。流石にスライムだけだと、限界が早く来るな。
…3日目。昨日と同じ程度(あるいはもっと上がったかもしれない)の効率で狩って、飯を食うとき以外ずっとレベル上げをしていたが、レベルは上がらなかった。
…4日目。飯の時間すらも削って、スライムを狩り続けた。その御蔭か、レベルが1だけ上がった。区切りもいいし、もうほぼほぼ上がることもなさそうなため、ここらへんでスライム狩りはやめることにした。
「さぁ、ステータスはどうなったかな〜」
そう独り言を言いつつも、ステータスを開く。最近はダンジョンの攻略をやるのが楽しくなってきてしまっており、ほとんど睡眠をとっていない。これが終わったら、明日は一日休むとしよう…。
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◆名称:月城柊羽 ◆種族:人間 LV5
◆職業:なし 取得可能な職業を表示▼
◆ステータス
HP 40/40 MP 22/22
STR:24
VIT:14
AGI:28
DEX:28
INT:20
MND:16
LUK:22
◆所持SP:28
◆スキル:なし
獲得可能スキル一覧
〈武術系スキル〉▼
〈武術補助系スキル〉▼
〈魔法系スキル〉▼
〈生産系スキル〉▼
〈熟練系スキル〉▼
〈その他〉▼
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…全体的に上昇したが、特にAGIとDEXが大きく伸びたな。次に伸びたのは、STRか。SPっていうのは、スキルポイントのことか?1レベル上がれば、2ポイントもらえるのか。
…明後日は、実験をするか。そう考えつつも、俺はダンジョンから出て、ベッドで眠った。
楽しんでいただけたでしょうか。誤字脱字等があれば、報告をお願いします。極力ないようにしていますが、自分でも気づかない間違いがあったりするので。