第十七話 RTA開始!
今回、少し短めになってしまったので、連続で二話投稿します。
次回の更新は18時です。
「…これで最後か?そんなに強くなかったな」
俺のステータスが上がったからだろうな…詳しくは見てないし、この問題が終わったらちゃんと見てみるか…。
さて、と。最初にい数よりも、2、30体ぐらい多いなって思ってたんだが…モンスターが向こうから来てんな…
「ダンジョンが向こうにあんのか。そして、まだモンスターが溢れてきているのか…」
…仕方ない。あっちも全部倒すか。じゃないと、クラスの奴らを危険に晒すことになるからな。
そう考えて、俺はモンスターが来ている方向へ走り出す。もちろん、道中にいたモンスターは全員なぎ倒して。そうして、ついた場所は…
「ここか…普通の家っぽいが、住人はいないのか?」
ニュースではダンジョンから溢れ出していると言ってたが、正確なことはわかっていなかったのか?
…まぁ、玄関のドアぶっ壊れてるし、多分、この家の住人は…いや、考えないようにしておこう。
とりあえず、このダンジョンのモンスター共を全て倒して、元の状態にしないといけない。
ここで少し待って、こういう系でよくある、ボスが出てくるのを待つか、普通に中にはいって、ボスを倒しに行くか…まぁ、そんな変わらないし、少しの間待って、様子見をしてるか。
…ここからまだまだモンスターが湧いてくると確定したわけでもないし、幸い、この付近の住民は全員避難してるからな。しっかり様子見をしてから、攻め込むとしよう。
〜1時間後〜
…スマホでゲームをしながら、モンスターが出るのを待つ。モンスターが出てきたらぶん殴って、進行を止める。これをしばらく繰り返し続け、気づいたら一時間が経っていた。
だが、それももうそろそろ終わりらしい。はぁ、この現象がこういう系の小説でよく出る「魔物の行進」かどうか確かめたかったんだがな…まぁ、中にはいればわかるか。
「そこの人。ここはダンジョンが氾濫し、危険な地帯だ。そんな場所で、何をやっている?」
…さっきから話し声がすると思ってたが、やっぱり自衛隊か…めんどくさいことになりそうだな。
「答える必要があるのか?…まぁ、面倒くさいことになるよか良いか。この付近は俺が通っていた高校の近くでな。最近不登校だったんだが、流石に心配で様子を見に来たんだ」
「…下手な嘘は寄せ。そんなことのために来たのなら、わざわざここに来るのではなく、高校に行くはずだ。それに、仮面を付ける必要もない。お前が本来の目的を吐かないのなら…最悪の場合、お前を捕縛させてもらう」
「ハハッ。そんなことはゴメンだね。まぁ、本来の目的を言うつもりは絶対にないけどな」
戦闘は回避したいんだがな…こいつらがもし攻めてきたらどうすべきか…
「…致し方ない。これもこの国の平和のためだ。総員、全力をかけて、この仮面を捕縛せよ!」
…クソが。俺も元々人間だから、同種は殺したくないんだよ…いや、良い逃げ道があるじゃないか。
「おっと、まぁ、さすがに多対一は分が悪いな。ここは退避させてもらうよ」
「どこに逃げ道が…」
その言葉に、俺は後ろを指差しながら言い放つ。
「ここにあるだろ?お前らも妨害できて、俺も逃げることができる最高の逃げ場所が」
自衛隊の隊長は、一瞬遅れて、返事を返す。
「まさか、ダンジョンに…クソッ、行かせるな!封鎖しろ!」
そういった頃には、もう遅い。俺の体は、もうダンジョンの入口前にいた。
「遅いよ。じゃあな」
そして、俺はダンジョンの中に入っていく。もちろん、追ってくるだろうから、すぐに下の階層へと向かう。家でダンジョンをクリアしている俺にとっては、階段を探すなどお手のものだ。
「さてさて、ダンジョン攻略RTAだ。何階層まであるかはわからんが、できる限り早くクリアしないとな」
こうして、俺はダンジョンの奥へと進んでいった。
楽しんでいただけたでしょうか。誤字脱字があった場合は、指摘をお願いいたします。極力ないようにしていますが、自分でも気づかない間違いがあったりしますので。