第十五話 初の武器づくり(自分では使わない模様)
どうも、神名剣斗です。また修学旅行や、テスト、模試などで忙しく、投稿できませんでした…書きたいっていう気持ちはめっちゃあるんですがね…そんなことは置いておいて、今年は受験もあるので、今後ももかなり投稿頻度が落ちます。本当に許してください…
さて、大宮のダンジョンもみてきたし、鍛冶に必要な魔石も回収した。
どうせしばらくはダンジョン探索を休むつもりだし、今日は鍛冶でもやって、時間を潰そうかな?
場所は…ガレージでいいかな?…あ、でも車置いてあるか。まぁ、もしかしたらアイテムバックに入れられるかもだし、ちょっと試してみるか。できなかったら…ダンジョンのボス部屋でいいか。
そう考え、早速ガレージへ。そして、早速車にバックの口をつけると…なんと、スルッと入ってしまった。
「マジか…明らかにバックの口のほうが小さいのに…ま、とりあえず、『下位鍛冶場召喚』っと。」
車がなくなり、空いた場所に鍛冶場を召喚する。
下位というからには、結構簡易的で、道具もそんなにないのかなと思ってたのだが…
「いや、これほんとに下位かよ…?道具もめっちゃ充実してるし……想像とぜんぜん違うんだが」
正直、最低限の炉や金槌、金床、砥石さえあればいいかなと思っていたのだが、小さな小屋が出現し、その中には、基本の道具はもちろん、溶鉱炉や、不思議な泥、水等がおいてあったのだ。
…泥や水を何につかうのかは本当にわからないが。
更に、金槌は少しサイズの違うものが何種類かあり、砥石は回転砥石が2種類と、よく見るいつものの砥石が10種類ほど。
…下位なのにこんなに高性能にする必要があるのかと思うぐらいすごい鍛冶場だった。
だが…こんな豪華な鍛冶場を出されても、俺作り方一切知らないのだが?どうやって作ればいいの?
そう思った瞬間、俺の目の前にいつものステータスプレートが出現。ステータスプレートを見ようとした覚えはないが…と思いつつ見てみると、中身はいつもとは違い、鍛冶の仕方の説明。
30分ぐらいじっくり読み込んでみると、それぞれの道具の使い方や、必要な素材、素材の加工方法など、様々なことが書いてあり、すごく面白かった。
まぁ、読んでても仕方ないし、兎にも角にも、なにか作ってみるか。
えー、まずは溶鉱炉の温度を上げて、大体1500度くらいにする…いや、どうやって温度を計れと?鍛冶初心者にそんなものがわかるわけ無いだろ。…まぁ、直感で行くか。
そうしたら、予め用意しておいた、素材の粉末を混ぜ合わせたもの(今回は、ランデルとの戦いで砕けてしまった不死の指輪と、オークが使っていた剣。そして、昨日取ってきた魔石の3つの素材を使う)を取鍋というものに入れ、これを溶鉱炉に入れて溶かす。
素材が溶けたら、厚めのプレート型の鋳型に入れ、しばらく冷ます。これを2つ。そうしたら、同じようにして鉄のプレート(オンラインショッピングで調達した鉄鉱石を使った)を1つ作る。
これで重要な素材は全部揃った。ここから、本格的な鍛冶の開始だ。
最初に、炉の温度を調節して、1000度くらいにして、地金となる鉄のプレートを熱し、大体の形を作る。この、1000度以上に熱されたプレートに、様々な素材を使い、魔物素材の方のプレートを2つ貼り合わせる。だいたい貼り合わせたら、再度熱し、金槌で叩くことで、完全に結合させる。
次に、予め用意されているベルトハンマーを使い、形を整えていく。今回イメージするのは、片刃の直剣だ。厚さ1cmぐらいの長方体に整える。柄の部分も忘れずに。
形を整えたら、少し冷ましつつ、傷や接合ミスがないかのチェック。これが終わったら、これまた予め用意されている、金属を切るためのものを使い、余分な部分をカット。よりイメージに近い形へと近づける。
そうしたら、金槌を一緒においてあった木槌を使い、適当に叩く。これで少し切れ味が増すらしい。やらなくてもいいらしいが、やったら壊れてしまうというわけでもないし、やっておくことにした。
そして、ここであの泥や水の出番が登場する。刃になる予定の部分に泥を塗り、炉で800度前後まで加熱、その後、水に入れて一気に冷却する。こうすることで、金属が固くなるらしい。なお、泥は均一に温度が伝わるようにするためだ。
このままだと、研いでも使えないため、今度は200度ぐらいまで熱し、自然に冷ます。これにより、良い硬さと粘りが生まれるらしい。
最後に、歪みや傷などを確認し、修正。これで鍛冶の工程は終了だ。
…もちろん、このままでは何も切ることができない。ただの鈍器だ。そのため、これから研ぎ作業を始める。
まずは、一番荒い目の回転砥石で、刃の大体の形を作る。
次に、実際に切れるようにするために、さらに薄く研いでいく。大体、厚さを7㎜ぐらいまで調整する。もちろん、刃の部分を作ることも忘れない。
そして、普通の砥石で研いで、さらに切れ味を上げていく。これで研ぎ作業は終了。…早く終わったかのように言ってるけど、手で研ぐ作業意外と時間かかったからね?冗談抜きで、鍛冶の作業時間と同じくらいかかったからね?
…最後に、トレントの木材で鞘と柄をつけてあげて、完成だ。…これだけはスキルがないので素人になってしまうが、仕方ないだろう。
そうして完成したのは、俺のイメージ通りの直剣。もちろん、今すぐ切れ味を試したいとこだが…ちょっと…疲れが…限、界…
…俺はそのまま、気絶したかのように眠ったのだった。
楽しんでいただけたでしょうか。誤字脱字があった場合は、指摘をお願いいたします。極力ないようにしていますが、自分でも気づかない間違いがあったりしますので。