九話 VSオークの集団
41階層の敵は…オークか。小説だとよく女性の人を襲っているが…男だから関係ないな。ステータスは…。
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◆名称:なし ◆種族:オークLv40
◆職業:剣士Lv10
◆ステータス
HP 100/100 MP 30/30
STR:90
VIT:100
AGI:10
DEX:10(+10)
INT:20
MND:100
LUK:20
◆装備
レベル不足のため、表示できません。
◆スキル
レベル不足のため、閲覧できません。
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…固すぎじゃね?VIT100?STRもかなり高いし…まぁ、ギリギリ勝てるかな?
「ブモッ!ブモモモ!!」
お?オークの鳴き声だ。見つかったな?それじゃ、戦うか…
…ん?襲ってこないな。俺を見つけたんだし、こっちに来ると思ったんだが…まさか仲間を呼んだなんてことは…ないよな?流石に…今までそんなこともなかったんだし…
ドドドドドドドドド!
…なんかものすんごくでかい足音が聞こえるな…
「「「「「「ブモ〜!」」」」」」
え〜っと、だいたい50体ぐらいいるかな?
「…はぁ〜、………やってやるよこの野郎!試運転も兼ねて!雷魔法、『雷纏』!そんで、『雷撃』!」
ドガン!
「「「「ブッ!?」」」」
5体ぐらいに当たったかな?解析は…常に発動させておくか。情報を絞ることができればもっと楽になるんだが…
〈告、『解析』のレベルが一定に達していることを確認。敵のステータスの表示制限、簡易化ができます。どの情報を表示制限、簡易化しますか?〉
「丁度いい!HPだけの表示と簡易化を頼む!」
〈了解。HP以外の表示を制限し、HPの表示を簡易化します〉
その声が聞こえた瞬間、オークの上に緑色の棒が表示された。アレがHPの残量か。さっき当たった奴らは…半分ぐらい削れてるな。
「ブモッ!」
キンッ!ドッ!
いつもどおりのカウンター。だが、もう別のやつが近づいてきている。それじゃあ次は…
「『ローキック』」
三体がころんだ。こっちに攻撃できない間に…
「『連続蹴り』」
10発ぐらいの蹴り。これで結構削れただろう。後ろから来てるな…それなら、下を通らせてもらおうか!これで後ろに回り込んで…
「もう一度!『連続蹴り』!」
これで1体終わりだ。簡単に倒せることがわかったし、次はあの魔法使ってみるか。
「『天雷』詠唱開始」
その瞬間、俺の視界の端に詠唱時間が表示される。時間は30秒。長いが…『雷纏』で素早さも上がっているし、多分全部の攻撃を避けられる!
一、二、三回目は正面からの攻撃。もちろんバックステップで避ける。後24秒。
次に後ろと正面からの挟み撃ち。横へ避けたら、正面からの攻撃。これを避けたら次は三方向。ちょっと多くないですかね?後20秒。
避けた先には横ぶり。しゃがんで避けて、たった瞬間に突きが来る。体を捻って避けたら、一旦休憩。休憩が終われば、後10秒。
生半可な攻撃は避けられると思ったのか、6体で俺を囲んで攻撃を仕掛けてくる。だが、足の間ががら空きだ。少し助走を入れて、足の間を通り、脱出。控えていたオークが攻撃。それを横に転がって避けたら、すぐに立ち上がる。後5秒。
残りは通路の奥に走って、時間を稼ぐ。通路の奥に走っていって、残り0秒これで終わりだ。
「『天雷』、発動」
ゴロゴロ……ドンッ!
雷の衝撃がここまで来たが、雷纏のおかげでダメージはゼロだ。煙が収まり…そこには、オークの体の欠片も残っていなかった。その代わりに…
「宝箱?」
いつもよりも少し大きな宝箱が残っていた。ボス戦以外でも落ちるのか。中身は大量のポーションに、飴と…バック?飴とバックを鑑定してみるか。
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名称:特殊魔法の飴
説明:今持っている魔法の一つを希少魔法に進化させる貴重な飴。稀にスキルも進化してくれる。
効果:魔法の一つを希少魔法へと進化。ランダムでスキルの進化(1%)
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名称:アイテムバック
説明:アイテムを異次元へと仕舞えるバック。重量も感じなくなる。
効果:異次元収納(大)、重量軽減(大)
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強くね?イベント報酬見たいなもんかな?持っておこう。飴は…帰ってダンジョン情報をメモしながら舐めようかな?
…なお、ボスはハイ・オークというやつ一体だけだった。攻撃も大ぶりで避けやすい。さっきのオークの大群のほうが難しかった。
ドロップはハイ・オークが使っていた剣。まぁ、剣術を取る時になったら使おうかな?ただ、今はアイテムバックに封印だ。
よし。それじゃ、一旦帰って、メモしてくか。
楽しんでいただけたでしょうか。誤字脱字があった場合は、指摘をお願いいたします。極力ないようにしていますが、自分でも気づかない間違いがあったりしますので。