表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロスト・スナイパー  作者: アフ郎
1/4

鷹と呼ばれた男

俺の名前は佐藤太郎。

かつては「日本の鷹」だのなんだの言われていたが、それもすべて「過去」の話。

今は大分県の山の中にある小さな集落で野菜を販売している。


「佐藤さん、こんにちわ~」


隣の家に住む丸山さんが声をかけてくれた。丸山さんは俺に野菜作りを教えてくれた人でもある。「今」の俺があるのはこの人のおかげと言っても過言ではない。


「丸山さん、こんにちは!」


俺がそう挨拶を返すと、丸山さんはニコッと笑ってゆっくりと家の前を通り過ぎていった。俺は丸山さんを見送ったあと、空を見上げた。


真っ青な空だった。山の中ということもあって雲の流れが早く感じる。家の近くを流れる小川からチョロチョロと水の音が聞こえていて気持ちが良かった。

そのあとも空を眺めながら、ゆっくりと流れる時間を過ごす。そうしている間に昼になっていた。


「そろそろ昼飯を作りましょうね~」


俺は自分の庭に戻り漬物の様子を確認した。


「うん、いい出来だ」


漬物をいくらか皿によそい、漬物石を被せ木製の蓋で塞いだ。

家の中に入り、一番広い居間に向かう。

そこで少し驚く事がおきた。

見た事のない人間が居間に居座っていたのだ。年は10といくつかだろうか。

髪を横に束ねた少女がキョトンとした目で俺を見つめていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ