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創造魔法クリエイト

初めての評価&ブックマークありがとうございます。


とっ!いかんいかんのんびりしている暇は無い、税金を払うにしても戦争にしても先ずは


「アル!」


「マスターお呼びでしょうか?」


腕時計から妖精が現れる、うーんホログラムにしては輪郭がはっきりしてるしきれいだなぁ、ってそんな事考えている場合じゃなかった


「アル、ここは異世界なのか?」


「肯定、異世界です」


あらま、肯定されちゃった、AIウォッチに異世界とか分かるのかな?それなら


「なぜ分かる?」


「回答、アカシック・レコードにより検索しました」


「アカシック・レコードとはなんだ?」


「世界の記憶です」


「は?」


世界の記憶?そんなものネット検索できるのか


「アル、どんなことを調べられるのか?」


「検索の定義を指定してください」


「曖昧過ぎたか、それなら、魔法は存在するのか?」


「肯定、存在します。」


そうなれば、幌影のさっきのは魔法で間違いないな、となれば


「私はどんな魔法が使える?」


「回答、創造魔法(クリエイト)です」


「・・・えっ?」


「回答、創造魔法です」


「それはたらればの職業の話だろ?」


「質問の意図が不明、創造(クリエイト)はマスターの想像が創造され具現化する魔法です」


うーん、想像が創造される?ダジャレか笑えないぞ、なら剣でも作ってみるか、剣を想像したら良いんだよな


創造(クリエイト)(ソード)


「製作を開始します・・・材料の不足、実行出来ません」


「どういう事だ?」


「創造魔法は素体となる材料を元に生成されます。使用する材料を準備して下さい」


うーん、困ったぞ、魔法の癖に材料が無いと役に立たないとはグズ魔法か?


「すみません!何方かいますか?」


部屋付きが控えているとか言ってたな、ちょっとお願いしてみよう


「はい、いかがなされました?」


「えっとですね、何でも良いので金属の塊ってありますか?」


「畏まりました、直ぐにお持ち致します」


襖を閉めて離れる音が聞こえ、少ししたら


「失礼致します。此方でよろしいでしょうか?」


目の前に置かれた見たこと無い深い青色の金属塊


「これは?」


青凍鋼(アポイタカラ)という金属になります。主人サクヤ様よりご献上をと申し付けられました。」


「・・・ありがとう」


「滅相も御座いません、ご入り用の時は何なりとお申し付けくださいませ、失礼致します」


そう言い残し襖を静かに閉めていった、普通の金属が良かったんだか、まぁ何でも良いって言ったしなしかたないか


「アル!青凍鋼(アポイタカラ)とはなんだ」


「触れた物質の熱を際限無く吸収し尽くす金属です。魔力操作でコントロール可能」


ひんやりしてるだけで熱を吸収し尽くすって感じでもないけどなぁ、まぁ金属なら材料として十分だろう、よし、剣を作るならやっぱり切れ味優先で形はオーソドックスに


創造(クリエイト)(ソード)


「製作を開始します。」


光に包まれた金属塊がみるみる細長くなっていき剣の形になっていく。光が消えた時には清んだ青色の刀身を持つ長剣(ロングソード)を掴んでいた。残った分は畳の上に落ちている


「想像通りの形になってるな」


よくよく見ると剱崎から柄まで同じ金属なので全体的に青一色のさながら氷の剣って感じだ、握っている柄の部分がとても冷たい


「すっげー、父ちゃんって武器作れるのかよ!」


「カッコいい」


「あなた!?」


三者三様の感想が飛んできた、一人足りないなと思ったら畳の上で熊のぬいぐるみを抱いて寝ていた。どんなところでも寝れるのは特技だなぁ


「父ちゃんの魔法はクリエイトらしい」


「スゴいじゃん、どんなことに使えるの!」


「材料が有れば、想像通りの物が創造出来るらしい」


畳の上に長剣(氷の剣)を置き、残った青凍鋼(アポイタカラ)を拾い上げ


創造(クリエイト)!」


「製作を開始します」


塊は光に包まれ、白く伸び無数の輪が繋がった、いわゆるチェーンと呼ばれる物に姿形を変化した


「ざっと、こんな感じだ」


「スゴいじゃん、でも何でチェーンなんかにしたの?剣を作るなら次はやっぱり盾じゃない」


「あなた、チェーンなんて何に使うの?」


「パッと思い付いたのがこれだっただけで使い道は無いな」


あら、母息子そろってジト目はないんじゃないか、顔つきがそっくりだよ


「とりあえず、創造!」


「・・・金属塊に戻します」


アルさんや今の間は何ですか、まさかAIにも呆れられたかな


「こほん、こんな感じで一応は何でも作れるらしいぞ」


「父ちゃん、作るのはいいけど…この剣って斬れるの?」


「・・・どうだろう?」


金属塊と長剣を持ち替え、正眼の構えをとる…重い


「結構重いな、私には使うのは無理そう」


「あなた、先程の武士の方々に試しに使ってもらったらどうです?」


それもそうだ、餅は餅屋っていうしな、やっぱり素人よりプロに任せた方が良いな


「何方かいますか?」


再度、部屋付きの仲居さんに声をかけると襖が開いた、お辞儀をしたのち視線をこちらに向ける、額から冷や汗を流しているぞ


「ど、どのようなご用でしょうか」


あれ?どもってるな、それに引き釣った笑顔だし様子が変だ


「あなた!剣を抜き身のまま持ってるわよ」


「あ!すみません!」


慌てて握っていた剣を畳に置き、仲居さんに謝った。流石に抜き身の剣を握っていたら驚きもするだろう


「滅相も御座いません」


「お願いしたい件なんですが、この剣の試し切りをお願いしたくて、何方かいますか?」


「畏まりました。お呼び致しますので暫くお待ちください」


襖を閉じ足音が聞こえる(・・・・・・・)多分走ってたな、さっきは聞こえなかったし、再び足音が聞こえるが今度は2つ慌てて呼んできたようだ


(リン)様!青凍鋼(アポイタカラ)より剣を造られたとは本当でしょうか?」


「あれ?サクヤさん?」


なんと仲居さんが連れてきたのはサクヤさんだった、畳に置いてある青一色の長剣をまじまじと見つめている、この子興味がある時分かりやすいなぁ


「この剣の試し切りをお願いしたくて呼んできてもらったんだけど、サクヤさん使えるの?」


「いっいえ、鍛練不可能と云われる青凍鋼を剣にしたと聞きましたもので、庭に用意してございますのでそちらにご案内致します」


さらっと言いましたが鍛練不可能なって言ったよな?青凍鋼は確かに熱を際限なく吸収って特性だからかな通常の鍛練じゃどうしようもないか、まぁそんな事より先ずは性能チェックが優先だ

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[気になる点] アカシックレコードで調べられるなら国の情報も得れるのでは?と思った私が悪いのでしょうか……
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