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会話が出来るって素晴らしい?

本編スタートです

「命令内容を受理しました。これより実行致します。」

!なんか体に電気が走ったような?気のせいか、ふと視線を目の前に向けると息が掛かりそうな距離に美少女がいた、そりゃそうだついさっき抱きつかれたんだしな、アルがおかしくなったり淡い青光が胸元から漏れでたりですっかり忘れてた


「落ち着いたか?」


「はい、ありがとうございます!!」


そう言った彼女は私を見つめ満面の笑み、ヤバい可愛過ぎる、息の掛かりそうな距離に美少女が居るのだドキドキしない男はいないそれこそアッチじゃなければの話だか


「とっ、とりあえず離してくれるか?」


慌てているのが良く分かる、飛び退くように離れて行きあたふたしている、助かったこのままじゃいろいろヤバいことになりそうだったし


「あっ、あの私の言葉が解るのですか?」


「アルに通訳を頼んだからね」


「!!(リン)様…もしかして、先ほどからの[アル]とは…」


「この腕時計さ、相棒というかそんな感じた、なぁアル」


そう問いかけながらAIウォッチを見せた、すると

(りん)様をサポートさせて頂ておりますAIのアルと申します。以後お見知りおきを」

そう、言いつつホログラム(・・・・・)のアルはお辞儀をする、それを見て彼女はそれはそれはキレイな正座をその場でして頭を下げた


アル(帰る)と申されていると思い無礼な行い、誠に申し訳御座いません!」


いやいやいやいや、ここ地面だよ?そんなところで正座なんてどうして?無礼な行い?それよりはなんで私の名前知ってんの?


「何卒、平に御容赦お願い申し上げます!!」


「分かったから!分からないけど分かったからとりあえず顔を上げてくれ!」


絶賛混乱中、少女が地面に顔が着きそうな程頭を下げているこの状況はどう考えてもおかしいだろ、私何か悪いことしたか?


「あなた、最低ね!女の子に土下座させるなんて」


慌ててふためいている私にいつの間にか近くまで来ていた妻がとんでもない事を言い放った、どう見たらそうなるんだよ…ってそうしか見えないか、じゃなくて


「違うから、誤解だから!彼女が勝手にしているだけだから」


「テレビで言ってたわ、浮気をしたらそう言ってごまかすって」


え?浮気?どう言うこと


「抱き合っていたの見てたわ、彼女土下座してまで嫌がってるじゃない、可愛い子だからって良くないと思うわ」


なんだこの状況は、私何か悪いことしたか?何かのドッキリかカメラは何処だ


「男ならけじめをつけなさい、そこの彼女もちょっとこっちに来なさい、話をしましょう」


そう言いつつ彼女を立ち上がらせキャンピングカーの方へ歩き…中へ入ってしまった。私はキャンピングカーと少し離れた所に待機している集団を交互に見返し


「あなた!」


怒る妻に促され急いでキャンピングカーに戻るのであった



「ちょっとベットの方へ行ってなさい」


子供達をベットの方へ追いやり席に着いた妻、何やらキョロキョロさている彼女、何故か立たされる私、こそっと見ている子供達


「で、彼女は誰なの」


私に聞いてくるが言われても知らないし


「わからない」


「わからないって、名前も知らない娘に抱きついてたのあなた!」


「名前聞いてないし、抱き合っていたのは誤解だから」


「まだ言い訳?あなたって…」


「ご挨拶が遅れました。リンボク国王女サクヤと申します」


妻の話を遮りそう言って頭を下げた彼女、サクヤというらしい


「サクヤさん、主人が申し訳ないわね。普段はこんな節操なしじゃないの、あなたって可愛いから魔が差したのよ」


妻がそう言って少し頭を下げた、その事に驚いたサクヤは慌てている


「そのような事は御座いません、私の勘違いで無礼な行いを働き申し訳御座いません。」


「無礼な行い?」


御身(おんみ)に触れるという大罪を」


「あなた、ちょっとちょっと」


頭を下げるサクヤをよそに妻が小声でそう言って私を手招きしている

(変わった子ね、浮気じゃないの?)

(だから誤解だっていってるだろ)

(でも抱き合ってたじゃない)

(知らないよ!突然抱きついてきたの)

(…本当?)

(本当!それよりサクヤの言葉分かるのか?)

(なに変なこと聞くの、着物を着てるけど日本人でしょ?)

「翻訳機能効果範囲を拡げております」

(お前か!アル)

「肯定です」

(あなたの名前呼んでたじゃない、知り合いじゃないの?)

(知らないよ、会うのも初めてだよ)

(本当?浮気相手じゃないの?)

(違うよ、深雪以外興味ないよ)

(そぅ♪良かったわ)


何故か嬉しそうな妻、不安そうに此方を見ているサクヤさん、若干青ざめているようにも見える、先程までの険相な雰囲気は無くなりニコニコしている妻、隣に座る私


「サクヤさんって言ったわね、どうして家の主人に抱きついてたの?」


「恥ずかしい話ですが最早我が国は(リン)様にすがりお力をお貸しして頂くしかない状況でして、焦る気持ちから申し訳御座いません」


「…なんで主人の名前を知っているの?それに私が言うのもなんだけど、主人は多分役に立たないわよ?」


おぅ!深雪さん、本人を前に役立たず宣言ですか!まぁ内容的に国難っぽいから私には多分無理っていうか…無理だろうけどね


「いえ、(リン)様のお名前は伝え聞いておりません」


「凛様の名前?言い伝え?」


「一筋の光が舞い落ち、大地が歓喜に震える時、天界より方舟がこの地に舞い降りその姿を顕現す、そう伝承にあります、」


「「・・・・・」」


私と妻は唖然と見つめ合う、どうしよう、どうやらリン(・・)とはこの世界で神のことらしい。偶然にも私の名前が(リン)だから誤解していたようだ、さてますます訳がわからない状況どうしたらいいんだ



お読み頂きありがとうございました!

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