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ステータスプレート


コキュートスも使い手を気に入ったようで良かったと思っていたらAIウォッチ(アル)から聞きなれない言葉が発せられた、神力って


「なんで?」


「信仰心向上を確認、神力に変換されマスターに還元されます」


「つまり、敬われるような事をすると神力が増えるのか?」


「誤認があります、信仰対象は神聖族又は悪神族に限ります」


「私は人間だけど?」


「否定、マスターは半神人(デミゴッド)です」


どうしよう、いきなりAI(アル)が壊れた。魔法が使えるし現代とかけ離れた世界観、流石に異世界なのはもう理解したけど、確かにコキュートスを授けた?し、熱い眼差しが信仰心だと言われたらそうかなって感じもするが半神人ってそれはないだろう


「父ちゃん、人間やめちゃってたの?半神人って半分は神様って事じゃん」


「あなたって神様とハーフなの?」


いやいや、普通の異世界転移サラリーマンです。妻も幌影も流されやすいなぁ、所詮AIウォッチ、アルさんの冗談だぞ


「アル冗談はよせ、もし半神人ならその証明はどうする?」


「提示、世界の記憶(アカシック・レコード)より一部情報をマスターに転送します」


おぅ!まただ、脳内に直接情報が流れ込んでくる感覚、視界に火花が散って頭がパンクしそう、アルさんやもう少し限度って物が有るだろう、知識の濁流のようなその中に半神人たる情報があった


「あぁ、神核位」


なるほど、神核位は神様の御霊みたいなもの、いわば魂って事か、それをサクヤさんとの身魂契約(やくそく)で所有者が私に移りそれを使用したから


「なんてこった」


「やっぱり人間やめちゃってたの?父ちゃん」


「人聞きの悪い言い方をするんじゃない」


確かに神核位を得た私は半神人って言えなくもない、だが、認めんぞ、異世界といえば有る筈だアレが、ゲームに良くある自身の能力等が分かるアレ、想像を働らかせ魔法を呟く


「創造・ステータスプレート」


「製作を開始します。」


手元に残っていたミスリルを材料として使い足りない情報は世界の記憶(アル)にサポートさせ一枚の金属版を完成させた、鏡のように研磨された長方形のA4用紙サイズのそれは


「父ちゃんこれはもしかして!」


「あぁ、お約束のステータスプレートだ、手をかざした自身の情報全てが可視化され見ることが出来る」


おもむろに手をかざした、すると金属版に波紋のような光が発生し情報が浮かび上がった


ーーーーーーーー

名前 善光寺 凛

年齢 39歳

種族 人族(半神人族)

体力 100

魔力 100

筋力 10

守力 10

素早 10

知力 ∞

運 100


スキル

創造魔法(クリエイト) 妖精使役(個体名アル) 第1級閲覧権限(世界の記憶(アカシック・レコード))


眷属

巫女(サクヤ)


神力変換残 128

各能力上昇 取得可能スキル:各属性耐性 異空間収納(アイテムボックス) 創造魔法錬度上昇


身魂契約:神樹の守人国(リンボク)の救済を履行中


ーーーーーーーー


おぅ…カッコ半神人って表示がある、そうか幌影の言うとおり半分人間やめちゃってたか、気持ち的には両手両足を地面に着けた絵文字のような気分になる、半ば想像通りの結果だけど知力に∞のマークが付いてるのも気になるがそれよりも神力ってスキルポイントみたいなものなのか?


「アル、異空間収納(アイテムボックス)を使える様にしたいんだか」


「神力を使用しスキル:異空間収納(アイテムボックス)を取得しますか?はい・いいえ」


「はい」を選んだ瞬間アイテムボックスの効果及び使用方法を理解した、非生命体を収納可能、収納上限は知力に依存、欲しい時は頭で念じると引き出せ、収納するときも体に触れていれば念じるだけで収納可能、しかし今のところ(・・・・・)アイテムボックスといえ異空間内も時間経過はするらしい、改めてステータスプレートを確認するとスキルの表示内容が変わりアイテムボックスが追加されている替わりに神力の数値が30下がってしまった。試しに残りのミスリルを手に取り(収納)と念じてみると、握っていたミスリルは姿を消した。


「父ちゃん、何したの?」


「アイテムボックスにミスリルを収納してみたんだよ」


幌影がまじまじと私の手を見ているので両手の表裏を見せるようにくるっとさせ種も仕掛けもございませんのポーズをとる、そして幌影の目の前に手のひらを見せミスリルと念じみる。すると何処からともなくミスリル塊が現れた


「スゲーじゃん、マジックみたいじゃん」


「あなたにこんな特技が有るなんて知らなかったわ」


どうやら妻は手品だと思っているらしい、今、収納してみてわかったんだか容量は知力に依存とあるが知覚出来ればいくらでも収納可能のようだそれこそアルを使って情報管理すれば無制限なほどに




「サクヤさんが眷属になってるんだか、しかも王女じゃなくて巫女?」


「肯定、身魂契約履行によりマスターの眷属となりました、職業(ジョブ)は巫女です。」


「父ちゃん、眷属って?」


「簡単に説明すると神様に仕える従者って事かな」


「やっぱり父ちゃん…イダダッ」


幌影を実力で黙らせた、サクヤさんに視線を向けると目線が交差する、少し斜めに頭を傾け、疑問の?が浮かんでいるようにも見える、ゴウキさんもどうしたら良いか迷っている様子、親子のスキンシップも程ほどにしないとな


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