表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/27

兄と私の逃亡計画1

「ねぇクリス。さっきなんであんな怒ってる時の顔してたの?」

ギャップで私を泣かせようとしてたのだろうか…。



「別に意地悪した訳じゃないよ。ただ無力な自分に腹が立っただけ…。ロゼは顔に出やすいからね。あんな顔みたら……。

ごめんね…ロゼを戦争なんかに行かせて、人を殺させて。僕はロゼが辛い時にベットの上で寝ているだk……」


腹が立ってクリスの顔を叩いてしまった。嘘、殴ってしまった。


「謝らないで!!うじうじしないで!塔から突き落とすよ!?

クリスは作戦を考えてくれてるし、魔法で城内のこと偵察したり、危ないことしてるじゃん!私は丈夫だから、バイオレンス担当なだけ!

クリスは私に何の罪悪感も持たなくていいの!そりゃ…人を殺すのは辛いけど…私は何を犠牲にしてでも、クリストファーと自由になるんだ!!」


怒りと悲しみで怒鳴ってしまった。でもこれはクリスが悪い。自分が無力なんて言って欲しくない。それに私も賛成した作戦だ。クリスが私に罪悪感を抱く必要なんてない。



「そっか…そうだね。なんか弱気になっちゃってたな僕。」

クリスは泣き笑いのような顔をして、シーツを掴んでいた。


「早くこの鎖を断ち切って、自由になろう。そしてお父様に会うんだ。」


「そうだね。そのためにも僕達は今を耐えないといけないんだ。」



クリスと私は自身の胸に手を当てた。この忌々しい鎖を断ち切るにはまだ役者は揃っていない。




今日も帝都は守られている


私とクリスの自由と力を貪って


腐った豚や弱者をいたぶるゲス共は


今日も醜い笑顔で楽しそうにしている



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ