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私のお兄様

戦争は我が国の勝利でした。私は…人とは違うので極大魔法や、精霊術を使い沢山、沢山戦いました。




私は戦争から帰ると強制転移でお兄様の居る塔のお部屋に連れていかれます。

だからお兄様が悲しまないように、魔法で汚れは落としています。返り血をがつかないようにするのは、まだまだ難しいです。


ロゼリアはお兄様の前でだけ、この重たい仮面を外すことが出来ます。そう…



淑女の仮面を!!



これ本当に重たいの!亡くなったお母様が丹精込めて5年かけて私に被せてくれたのに、外す時は一瞬よ。これだけは頑張っても馴染めそうにないわ!まぁ実際、仮面なんて付けてないんだけどね。比喩よ比喩。


…猫のような柔軟性はまだないの


そう私が考えている間に私のお兄様(笑)が何故か黒い笑顔で手招きしてる。やだ怖い。


「ロゼ」


「な…なに?クリス」

この顔の時の兄クリストファーは怒っている。私は学んでいる。優しそうな笑顔の裏でどんな恐ろしい説教を考えているのか。


「ごめんね。ロゼに人殺しなんかさせちゃって。そして……ありがとう。もう泣いていいよ」


「本当に…そんなとこにギャップ持たせなくていいよ…。せっかく泣かないで済むと思ったのに」


私は兄の前だけ淑女の仮面を外す事ができる。

そうしないとこの世界はあまりにも残酷過ぎて、私の心はすぐに砕けてしまう。



ひとしきり泣いたあとは兄と作戦会議だ。

その為に私は沢山戦ったんだから。




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