物語 始3
「少し休憩だ」
おれは人目つかない湖が一番きれいにみえる朽ち果てたベンチに自転車を置いて
ベンチに腰掛けた
「わぁさかな さかな すいすい」
まるで幼稚園児のように天真爛漫に鯉みたいな魚を能天気にのぞき込むみゆ
しかしうちの制服をここまで着こなせるなんて不思議な子だ
ある意味すはらもみならってほしいぐらいだ
きちんと制服を着ているのだが、どう見てもお嬢様なみたいな洋服にしか見えない
靴下は、珍しく白で、くるぶしまで、きちんと折っている
不思議な、感じがするのだが、なぜか、それが、似合っていた
昨日は細いリボンすらつけてなかったのに今日はきっちりとつけている
なんだろうな、あの子にどうかけていいかがわからない夕日に照らされて、湖の魚をのぞき込んでるだけなのに、こんなに癒し効果あるなんて
「おい おい みゆってば?」
俺は、つい彼女の手をつかんでしまった、なぜか、この子は、自分の名前すら、認知してなかったように思えた
なんだろうこんなに手だけ、掴んだだけなのに、ドキドキした子は初めてだ
おれの日常は、別に女の子の手をつかむことなんて、日常だったのに
よほどこの湖が、お気に入りらしく、まるで小学生の帰宅時間のように、小さな雑草ですら、興味を持つような子だった
俺はしかたなく自転車を引いて帰宅することに
不思議な歩き方するな歩き方はモデル並みなのに、たまに幼稚園児みたいな行動するので
アンバランスな感覚が、不思議ちゃん以上に、なにかまるで、この世には、いないような人間ような雰囲気がただよった
なにもお互いに、しゃべることはしない
そろそろ公園を抜け
お互いに別の帰宅時なったとき
「あっそうだ 今度,遊びに行こう」
彼女とっさに思いだしたように発言した
「・・・えっ・・いいけど」
思いがけない発言にまたドキッとして、ついあいまいな応答して
みゆと別道で手をふった
「またねバイバイ」
みゆは笑顔で手を振っていた
今思うと説明が難しい不思議な子だったな
てっきり清楚に、通すかと、おもったからである
俺は、ふと初めてのデートはどうしようと頭いっぱいになり帰宅した




