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409.城からいろいろやっていこう

 割と早く……と言っても半日くらいかな、でルッタが帰ってきた。結構全速力だったらしく、肩で息をしている。水飲め、水。


「教主を確認しました。それと戦力もほぼ把握できましたので、アルネイドにその旨伝えてまいりました」

「ご苦労さん。やっぱいたのか」

「はい」


 うわあ……やっぱりくたばってなかったし。カーライルの攻撃で死なないとなると、もうなあ。……俺もそのくらいの攻撃なら、平気なのかな。

 っと、戦力も把握できたんだっけな。


「で、勝てそうか?」

「かなりの戦力ですので、四天王を動かしたほうがよろしいかと」

「教主が来てるなら、向こうは俺らを完全に潰しにかかってる。なら、こっちも全力で行くべきだな」


 ルッタの答えを聞いて、そう考える。ま、どっちみち全力で行かないと見事に負けそうな戦力差なんだろうしなあ。

 俺たちはいいとして……問題は、バッティロスとかの俺の信者たちか。あっちにも援軍を出したいが……そうすると。


「レイダ」

「はい」

「他所の援軍に、お前の配下を回せるか?」

「数にもよりますが」


 だよな。たくさんのところに全部配下を回せるほど、レイダんとこだって大所帯なわけじゃないだろう。そうするとどうしても、援軍を出せる先は限られる。他のところは……見捨てる形になってしまうのか。ああ、情けないな。


「済まない」

「……いえ。我が配下は住処の関係で、あまり数を減らしておりません。お任せを」


 だから一言だけで答えたら、何か気づいたのかレイダはどんと胸を張った。いや、あまり配下たちにも無理させるんじゃないぞ。

 ひとまず、分かっているところだけは行動を指示しておくか。


「バッティロスはまずければ住民を移動させろ。大丈夫そうならそのまま敵の排除にかかれ」

「はい」

「サンディタウンは見なかったことにしていい。領主が俺の下僕だと、気づかれてはないと思うし」

「そう言えば、しれっとマール教側でしたね。承知しました」


 あとは、向かった者の自主判断に任せる。できれば信者たちを助ける方向で頼む、とは言っておこう。

 それと……戦争になるんなら、大事なもんがあるな。


「武装はどうなってる?」

「アルネイドにも何とか行き渡っております。ガイザス工房がフル回転で頑張ってくれましたから」

「うわあ……大丈夫かなあ、みんな」


 ガイザス自身はともかく、お弟子さんとかこき使われたんだろうなあ。いや、ガイザスも全力で頑張ってくれたんだろうけれど。


「それは、勝ってからにいたしましょうね」

「そうだな」


 いずれにしろ、こっちが勝たないとガイザス工房が大丈夫だったのかどうか、なんてほんとどうでも良くなるからな。いや、良くないけど。

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