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実は異世界の神様だったらしい俺。それも邪神で少女神  作者: 山吹弓美
十四:メイヒャーディナルの峠
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257.今後欲しいのは皆の家

 とりあえずの目標が、俺の中では決まった。

 つまり、俺の可愛い四天王や配下たちに一定年齢以下見ちゃだめよ、な無体を働き倒してくれてるらしい教主をぶっ飛ばすことである。その他の連中は流れでぶん殴るかもしれない。

 で、そうするためには必要なものがある。


「スティ、ルッタ、……あとカーライル」

「はい」

「はっ」

「何でしょうか、コータ様」


 バングデスタとアルタイラは元々四天王、つまり俺の配下としては偉い。カーライルは俺を復活させるためにいろいろ勉強してただろうから、案外ものを知ってるかもしれない。

 その彼らの頭を使って、必要なものを手に入れたい。


「四天王のうち三人まで復活したことだし、ここらへんでちゃんとした拠点の目星をつけたい」

「きょてん、ですか?」

「ちゃんとしたおうち、ですね」


 例によって空気読まないけどまあ、そういうことだよウサギ兄妹。


「今のままずっと旅の空、でもいいけどさ。でも、今後も俺の配下たちは増えると思う。そろそろ、マール教にも隠しきれなくなってくるだろう」

「そーすっと、俺たちを潰しにかかってくるっすね。多分、っすけど」

「そういうこと」


 コングラが端的に言ってくれたのが、今一番の心配というか。ルッタにバレたときは、シーラがうまくやってくれたんで他には漏れてないと思いたい。ただ、今後はもう、そうも言ってられなくなる。

 だったらせめて、皆を守るために拠点……城というか砦というか、そういう場所を確保したい。


「近くても遠くてもいい、思い当たる場所とかないかな。どうせ、昔の拠点なんてほったらかしにされてるか逆にマール教の拠点にされてるか、だろうし」

「なるほど。なれば、複数確保できたほうが良いですね」


 スティが少し、考える顔になった。すぐに思いついた、というか思い出したんだろうな。耳がぴんと上がる。


「ここからですと、俺の城だった北方城が一番近いです。廃墟になっていますが、多分中を補修すれば住めるかと」

「そういえば、北方城は結局陥落はしなかったと伺っております。前線で戦っておられたバングデスタ様が囚われたことで、配下の方々が投降したとか」

「ああ。だが、当時のコータ様が我らの命を乞うてくださったおかげでこうして、俺は再びここにいることができる」


 スティの城か。カーライルの話からすれば、特に潰されたってこともなさそうだな。

 しかし、潰されなかった城ならマール教が使ってんじゃないのかな?


「そもそも、獣人が造り上げた砦が元になっているのですよ。そのため城にたどり着く道がかなり険しくて、人間を主としたマール教には使いづらいはずです」

「なるほど」


 尋ねてみると、スティがそう教えてくれた。はーなるほど、結構山奥とかそういう事になりそうね。

 俺たちはまあ、ルッタやシーラがいるから大丈夫か。つか、鳥人の仲間もっと増やさないとなあ。


「そうなると、ルッタ、シーラ。仲間増やしたほうが良かないか」

「確かに」

「マール教に与することを良しとしない鳥人たちを探し出し、コータ様のお力になるよう説得したいと思います」


 ごめんな、ぶっちゃけその方が城守るには安全だ。

 ちゃんとした道も、作って欲しいなとか思うけどさ。

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