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ストーカー系男子が色々頑張る話  作者: すとれりちあ
2/20

2.ストーカー気質の主人公とはこれいかに

ルビがちゃんと振られてるか不安です…

 「ソイツ」こと赤川奏あかがわかなでは、サラサラのショートカットに細身のメガネを着用している。クラスでもそう可愛いというわけでもなく、別段運動が出来るという訳でもない、強いて言えばちょっと不思議ちゃんな普通の女子だ。

 しかし、俺や彼女の友人に見せる笑顔や、崩壊するキャラとテンションは、3年間見てて飽きなかった。


 そう、俺は赤川奏が好きなのだ。

 いつからか、と聞かれると曖昧だけれど、持ち前のストーカー気質が功を奏したのかどうかは分からないが、誕生日や血液型はもちろん、住所や家族構成、ハマってるゲーム、読んでる雑誌などの個人情報をなぜか手に入れているのだ。

 そんなことを考えるうちに、赤川は登校してきたが、結局挨拶すらもできずに、担任に促されるまま席に着いたのだった。

 担任が最後に2、3言話した後、いよいよ卒業式が始まるというので体育館に移動した。


 卒業式は滞ることなくスムーズに進んでいった。女子のすすり泣きや、卒業証書の入れ物のふたを開け閉めする音が体育館に響いていた。

 

 卒業式が終わり、卒業生達は在校生からの拍手で体育館を出た。これからこの近くの公園で数十分間、最後の別れを惜しんだり、記念に写真を撮ったり出来る時間が出来る。

 俺はひとまず赤川を探した。


 赤川は公園から出るところだった。逃すものかと必死で追いかける。

「赤川さん!」

「なに?」

 幸いか、広い公園だったので、周りには誰もいなかった。

 3年間伝えたかったことを、今、伝える。

 俺は軽く深呼吸をして、言った。


「俺、赤川さんのことが、好きです!」

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