リフレッシユ
救護所から出たキースは、この街の外れにある一軒家に向かう
そこは、朝キースが出ていった場所であり帰る場所で風呂と自分の部屋しか用の無い場所
キースの物であるようでそうでは無い6年前に引っ越してきた空っぽの家
会話は無く思い出もないただただむなしいだけの空っぽの家
そんな空っぽの家で下水道の臭いを風呂で落としギルドの酒場へとキースは、くり出すのであった。
「よおキース今日も湿気た面してんなぁ」
先に酒場にいた緑髪の盗賊風の男が椅子に腰掛け酒を掲げつつキースにはなしかける。
キースは、眉を寄せつつも盗賊風の男の机の反対側へ座る。
「この顔は、生まれつきだ・・・」
「まあまあまあ駆けつけ一杯」
おーいと盗賊風の男がウェイトレスを呼ぶ
「やっほーキース今日は、何飲む?」
「とりあえずエールあとなんかつまむもん」
「毎度あり~」
そういってウェイトレスは、カウンターへ向かい注文を通す
「で?キースは、今日なにしてたんだよいつもの狩場に居なかったじゃん」
「ああ、今日は寝坊しちまってなまともなクエスト受けられなかった」
キースは、女魔法使いの事を伏せ今日あった事を話す
「ふーん巨大Gね~それなりの儲けか。」
「んにゃ派手にやりあっちまって結局儲け無し」
「儲けが無くなる程の大暴れってどんなだよ・・・」
「トドメ刺そうとしたら縦横無尽に動き回って壁と天井崩落」
キースは、頬を人差し指で掻きながらそういった
盗賊風の男は、ジト目をしてマジかよと呟くと
「まっ探られたく無いことは、誰にでもある・・・例えば」
「例えば?」
「今日のレベッカのパンツの色とかな」
すると後頭部から寒気がしたので身体と頭を左に避けるとさっき頭があった場所を魔導書が飛んできて盗賊風の男の顔面にめり込む
「ルースのアホいっぺんくたばれ
ほいこれエールあとつまみの干し肉」
「おうサンキューレベッカ」
そうして酒を煽り干し肉をかじり
酒場の夜は、ふけてゆく。
結局レベッカにノックダウンされたルースを家まで運び
そしてキースは、寝床に帰って行った。