短編・詩 全般 掌の中 作者: 些稚 絃羽 掲載日:2014/05/20 それはまるで、藁を掴む様な。 少し手を広げるだけでいつの間にか手に入ったりして。 それでいてちゃんと掴んでいないと風に飛ばされていったりして。 それでも赤子の小さな手でも。 おばあちゃんのか弱い手でも。 誰もが手にする権利があって。 でも欲を出して沢山持とうとすると。 するする手から零れ落ちていく。 だから細い細い、強く握ると萎れてしまうそれを。 大切に大切に。 優しく守っていきたい。 幸せってきっと、そういうものだね。