奇跡
毎日、思うことがある
人として生きていける
ことの、奇跡を
朝起きて、働き、
休み、食べて、遊んで、
夜、眠る
ことができる、奇跡を
紙一枚、ひとりの発言から
日常は糸もたやすく壊れてしまう
自然の大変化だって、いつ
起きるかわからない
平穏は和紙のように繊細で
脆いものなのだ
私が私であることの奇跡
笑ったり、泣いたり、怒ったり
雨の日も晴れの日も
人として生きていける
ことの、奇跡
容姿容貌がなんだ
学歴がなんだ
経済力がなんだ
そんなことより
人として生きていける
それだけで十分だと、
私は思う