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旧作1-1  作者: 智枝 理子
Ⅳ.暁を呼ぶ騎士
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 次は、キルナ村。

「あ、あなたは…」

 まだ、門の警備やってるのか。

「なんだよ。また身分証の提示が必要か?」

「す、すみません、殺さないでくださいー」

 門番が頭を抱えてかがむ。

「なんで俺がお前を殺さなきゃいけないんだ」

「だって、あなた、本物の黄昏の魔法使いなんですよね。偽物の黄昏の魔法使いが、本物に退治されたって、有名な話しですよ!」

 誰が言いふらしてるんだ。それ。

「それに、恋人が偽物に狙われたのが、ボクのせいだって、」

「あーもう、いいから黙れ」

 ここでも恋人だって思われてたのか。

「恨んでないし、興味もない。俺は忘れっぽいし、黄昏の魔法使いでもない」

「でも」

「いいから復唱しろ」

「恨んでないんですか」

「ちゃんと、全部取り返したのか」

「はい!それはもう。上級市民の娘が駆け落ちっていう情報ですから!奪われていた村の娘はすべて帰ってきました!」

 駆け落ちかよ。

 まぁ、無理もないか。侍女も連れずに歩く令嬢なんていないだろう。

「ならいいだろ。全部丸く収まったんだし」

「あの、怒ってないんですか」

「なんで怒るんだ。お前は村を守ったんだから誇りに思えよ」

「でも、方法が…」

「方法が気に食わないなら、次は納得の行く方法で解決できるように、考えればいいだろ。いつ、また同じことが起こるかわからないぞ」

「もう二度と起きて欲しくないです」

「なら、また同じ方法で解決すればいい」

「それは…」

「嫌なら考えろ。村を守るのはお前一人の役目じゃない。村に住む全員の問題だ」

「はい」

「じゃあな」

「ありがとうございます!」

 現金な奴だ。



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