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出てこない悪役
「ヤバイ、ムノウと異鶴が接触する」
「ん?見してみ?…大丈夫だよ」
「なんで?」
「見てりゃわかるさ」
「いっつもそれだよな…まぁ君のアレは便利だからなぁ…」
「異鶴がこっちに来てくれればもっと便利になるぞ、そら、そのまま観察続けてろ、実は全て手を打ってあるので」
「流石だ、見ておこう」
「見るだけなんて楽な仕事だな」
「だって君両目に眼帯付けてるじゃん」
「もうどうなるか知ってるからね、見る必要はない」
「ツレないね…」
「既知の展開より目の疲労を優先したまでだ」
「美しい景色がドーンといきなり来るかもよ?」
「その時が来る時に外せばいいだけだろ、それに…」
「それに?」
「そんなことが来ないのは、もう知っている」