登場人物紹介 ―第二章―
※人物紹介には第一章までに明らかになった情報を含みます。
~ ルヴェイン王国 ~
王家を頂点に、長く三大公爵家と五大侯爵家が大きな力を持ってきた王国。
事件によりグランヴィル家が公爵位を失い、現在の公爵家はエルフォード家とハーグレイヴ家の二家となっている。
<ルヴェイン王家>
・ルヴェイン国王
ルヴェイン王国の国王。アルベルトとセオドアの父。
・ルヴェイン王妃
国王の妃。アルベルトとセオドアの母。
五大侯爵家の一つ、アーデン侯爵家の出身。
・アルベルト・ルヴェイン
国王の長男。元王太子。
明るい金色の髪に、澄んだ青い瞳を持つ容姿の整った青年。
国家機密の漏洩、横領、外交文書の偽造、王室財産の窃盗、外国勢力との内通などの罪で王太子の座を失い、その後、王位継承権を完全に剥奪された。
・セオドア・ルヴェイン
ルヴェイン王国の王太子。アルベルトの弟。
リリア・エルフォードの婚約者。
栗色の髪に、穏やかな灰色の瞳を持つ。
柔らかく落ち着いた印象だが、必要な場面では冷静に判断し、行動する青年。
[ 公爵家 ]
<エルフォード公爵家>
王家に次ぐ権勢を持つ名門公爵家。
・リチャード・エルフォード
エルフォード公爵家当主。リリアの父。
落ち着いた物腰の壮年の男性。
亡き妻エレノアを深く愛していた愛妻家で、一人娘のリリアを大切にしている。
・エレノア・エルフォード
リチャードの妻。リリアの母。
美しく、非常に聡明な女性。リリアが幼いころに他界した。
・リリア・エルフォード
エルフォード公爵家の一人娘。
王太子セオドアの婚約者。
淡い金色の髪に、大きな水色の瞳を持つ可愛らしい顔立ちの女性。
人を疑うことを知らない、非常に騙されやすい令嬢として知られている。
・エステル・レーン
レーン子爵令嬢。王宮で実務に携わる若い女性。
身なりはいつもきちんとしており、落ち着いた印象。
リリアの周囲で実務を手伝っている。
<ハーグレイヴ公爵家>
現国王の弟が当主を務める公爵家。
王家とは非常に近い血筋。
・ギルバート・ハーグレイヴ
ハーグレイヴ公爵家長男。次期当主。第1騎士団長。
短く整えた濃い灰色の髪を持つ長身の男性。
騎士らしく鍛えられた体格で、普段は黒い騎士服を身につけている。
まだ若いながら、将来の騎士総団長候補とも言われている。
・セシリア・ハーグレイヴ
ギルバートの妻。レイトン子爵家出身。第4騎士団副団長。
艶のある長い黒髪を、高い位置で一つに束ねている。
女性として初めて騎士団の副団長となった人物。
・ルシアン・ハーグレイヴ
ハーグレイヴ公爵家次男。
金茶色の髪に、青い瞳を持つ青年。
整った容姿で、貴族らしい装いもよく似合う。
ルヴェインを訪れていたノルデン王女アストリッドと親しくなり、父の了承を得て、しばらくノルデン王国に滞在することになった。
[ 五大侯爵家 ]
<アシュベリー侯爵家>
ヴィオラの実家。
ヴィオラ以外に跡取りがおらず、そのヴィオラがベルク伯爵家へ嫁いだため、現在は後継者不在。
・アシュベリー侯爵
アシュベリー侯爵家当主。ヴィオラの父。
<アーデン侯爵家>
ルヴェイン王妃の実家。
現アーデン侯爵は王妃の兄であり、アルベルトとセオドアの母方の伯父。
<ウェルズ侯爵家>
・ジュリアン・ウェルズ
ウェルズ侯爵家嫡男。第4騎士団長。
騎士団長でありながら堅苦しい印象は薄く、身のこなしの軽い青年。
<サイス侯爵家>
嫡男は元王太子アルベルトの側近を務めていたが、アルベルトの王位継承権の剥奪を受け、その後は以前ほどの力を持たなくなっている。
<リンデン侯爵家>
王国政治にも大きな発言力を持つ有力侯爵家。
[ 伯爵家 ]
<グランヴィル伯爵家>
かつて三大公爵家の一つだったグランヴィル公爵家。
馬車事件を受けて公爵位を失い、現在は傍系が家を継いで伯爵家として存続している。
<ベルク伯爵家>
前当主とその息子レイモンドの不正が明らかになり、当主が交代した伯爵家。
・クラウス・ベルク
現ベルク伯爵。前ベルク伯爵の弟で、レイモンドの叔父。
ヴィオラの夫。兄とはかなり年が離れている。
以前から家の領地経営とは距離を置き、自ら商売を始めて成功していた実業家。
兄や甥の不正には関与しておらず、国王の裁可を受けて新たなベルク伯爵となった。
・ヴィオラ・ベルク
ベルク伯爵夫人。旧姓アシュベリー。アシュベリー侯爵家の一人娘。
紫がかった黒髪を持つ女性。王立学院時代からのリリアの友人。
当初はレイモンドとの縁談が進んでいたが、不正の発覚によって白紙となり、その後クラウスと結婚した。
・レイモンド・ベルク
前ベルク伯爵の息子。背が高く、貴族の青年らしい整った容姿をしている。
王立学院でも成績優秀と評判だった。
ベルク家の財務状況を隠した婚姻交渉への関与に加え、家の資産を賭事や遊興などに流用していたことが明らかになり、後継者の座を失った。
[ 男爵家 ]
<クライン男爵家>
・アメリア・クライン
クライン男爵令嬢。桃色の髪に、大きな緑色の瞳を持つ、小柄で可憐な女性。
王立学院でアルベルトに近づき、王宮内部の情報収集や王室財産の窃盗など、複数の不正に関与した。
卒業記念舞踏会でアルベルトらとともに拘束され、その後は収監された。
<ラングレー男爵家>
ノルデン王国との交易を長く行ってきた男爵家。
ミーナとは実際の血縁はなく、ノルデン側が用意した「遠縁」という身分だった。
長年にわたる過少申告、関税逃れ、役人への金銭供与などが発覚し、王家の捜索を受け、爵位を失った。
・ラングレー男爵
ラングレー男爵家当主。ロザリーの父。
・ロザリー・ラングレー
ラングレー男爵令嬢。セシリア付きの侍女。
栗色の髪を柔らかく巻いた若い女性。
淡い色のドレスや小さな花飾りが似合う、華やかで愛想のよい印象。
実家の不正が発覚し、王宮で事情を聞かれることとなった。
~ ノルデン王国 ~
ルヴェイン王国の北西に位置し、ルヴェインとは陸路で国境を接する王国。
冬が長く、銀細工などでも知られる。
<ノルデン王家>
・ノルデン国王
ノルデン王国の国王。
オスカーとアストリッドの父。厳格な人物。
・ノルデン王妃
ノルデン国王の妃。
オスカーとアストリッドの母。
・オスカー・ノルデン
ノルデン王国の王太子。アストリッドの兄。
短く切った金褐色の髪に、明るい青の瞳を持つ。
肩幅が広く、大柄な青年。
・アストリッド・ノルデン
ノルデン王国の王女。オスカーの妹。
白い肌に、淡い銀色の髪、深い青の瞳を持つ。
隙のない整った顔立ちで、思ったことを率直に口にするため、初対面では近寄りがたい印象を与えることがある。
リリアとは以前から面識があり、リリアからは「アストリッドお姉様」と慕われている。
ルヴェイン滞在中にルシアン・ハーグレイヴと親しくなった。
<王太子側近>
・ヴィクトル・グライフェン
王太子オスカーの側近。グライフェン伯爵家の次男。
幼いころからオスカーのそばに仕えている。
長身で細身。灰色がかった黒髪に、淡い灰色の瞳を持つ。
[ 侯爵家 ]
・クラリッサ
ノルデン王国の有力な侯爵家の令嬢。
淡い金色の髪に、明るい緑の瞳を持つ華やかな女性。
幼いころからアストリッドの遊び相手として王宮へ出入りしており、オスカーとも長い付き合い。
[ 伯爵家 ]
<グライフェン伯爵家>
代々ノルデン王家に仕えてきた古い伯爵家。
表向きは国境の交易や領地を管理しているが、歴代の当主は王家の命を受け、国外の宮廷や有力貴族から情報を集める役目も担ってきた。
・グスタフ・グライフェン
グライフェン伯爵家当主。
ハインリヒ、ヴィクトル、ミーナらの父。
家の役目と能力を重んじる厳格な人物。
・ハインリヒ・グライフェン
グライフェン伯爵家の長男。ヴィクトルの兄。
国外での情報収集を任されることも多く、自分こそ次の当主になるべきだと考えている。
・ヴィクトル・グライフェン
グライフェン伯爵家の次男。
幼いころから王太子オスカーのそばに仕え、現在は王太子付きの側近を務めている。
・ミーナ
グライフェン伯爵家の娘。ヴィクトルの妹。
長くルヴェイン王国で「ミーナ・ラングレー」としてエルフォード公爵家に仕えていた。
現在はリリアの命を受け、南方のラヴェリナ王国に滞在している。
~ アルメリア大公国 ~
ノルデンから見て西方、海の向こうに位置する小さな大公国。
・イネス・アルメリア
アルメリア大公国の第一公女。
ノルデン王太子オスカーの婚約者。
艶のある長い黒髪に、黒に近い瞳を持つ。
父である大公の後継者として育てられてきた女性。
~ ヴェルガード帝国 ~
ノルデン王国の西方に位置する大国。
ノルデンとアルメリアの間にあり、両国にとって無視できない存在。
長く複数の勢力に分かれていたが、近年、戦乱を終えて一つの帝国となった。
~ ラヴェリナ王国 ~
ルヴェインから海を渡った南方に位置する、温暖な王国。
金を豊富に産出し、砂糖、茶葉、香辛料、色鮮やかな果実などの交易も盛んで、大きな港には各国の商人が集まる。
華やかで開放的な文化を持つ。
・ミーナ・ラングレー
元リリア付きの侍女。
ノルデン王国のグライフェン伯爵家に生まれ、ヴィクトルの妹にあたる。
ルヴェイン宮廷の情報を北へ送る役目を負い、ラングレー男爵家の遠縁という身分でエルフォード公爵家に仕えていた。
リリアの命を受けて海を渡り、現在は南方のラヴェリナ王国に滞在している。
現地の菓子や果物、砂糖などを調べ、ルヴェイン王国へ運べそうなものを探している。




