前へ目次 次へ 2/20 第2話|掲示は更新されていた 玄関脇の掲示板に、昨日はなかった紙が貼られていた。 内容は具体的で、期限だけが曖昧だった。 誰が決めたのかは書かれておらず、問い合わせ先もない。 人は立ち止まり、少し読んでから歩き出す。 剥がされることも、書き足されることもないまま、 紙は風にめくれ、情報だけが残った。 対応は各自に委ねられているらしい。 誰も声に出して確認しない。 それが合意なのかは、判断されないままだった。 それでも午後には、通路の流れがわずかに変わっていた。