17/19
第17話|再発の分類
朝、ログ画面に新しいタブが追加されていた。
名称は「再発分類」。
開くと、いくつかの区分が並んでいる。
重大、軽微、確認不要。
説明文はどれも短い。
該当件数は、すでに一つだけ入っていた。
どの区分に属するのかは、表示されていない。
彼は詳細を開こうとした。
分類結果は閲覧不可。
代わりに、
「分類は適用済みです」
と表示される。
適用日時は、今朝。
実行者は「自動」。
午前中、
再発に該当するとされる処理を一件行った。
操作は通常通り通過する。
追加の確認も求められない。
完了後、
一覧の件数は変わらない。
区分も表示されないままだ。
昼過ぎ、
再発分類の基準文書が更新された通知が届いた。
更新箇所は示されていない。
彼は基準を開いた。
内容は読める。
だが、どこが変わったのかは分からない。
午後、
再発タブは自動で折りたたまれた。
表示設定を探しても、
常時表示の選択肢はない。
定時前、
ログに一行だけ追加されていた。
「再発:分類済み」
分類結果は、
どこにも残っていない。
彼は端末を閉じた。
再発は起き、
分類もされている。
だが、
何に分類されたのかは
知らされない。
それで、
運用は成立している。




