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4話 無力

 この学院の中では、建前ではすべての学生は平等であるとされていたが、特に最近では様子が変わってきていた。貴族の子供たちは恵まれた環境で授業を受け、教師たちもまた貴族の学生を優遇し、あからさまな差別が蔓延っていた。きっと、あの受験生がこの学院に入学したらどうだっただろう。他の学生を寄せ付けないほどの圧倒的な頭角を現したに違いない。もしかしたら、こんな学院に幻滅したかもしれない。どちらにしてもその受験生を守れなかった自分の無力さを恥じるべきだとわかっていた。


 ノーマンは自分の部屋に戻り、テーブルに置かれたものを見て戸惑った。あの預言書だ。誰が置いたのか…。いや、部屋には鍵がかかっていたはずだ。誰かのいたずら?部屋を出て辺りを見ても誰もいなかった。

預言書を開くと 預言に1文が追加されていた。


 導く者は この預言書を手に取り 一人の青年を探す

 導く者は 地の人の嘆きを聞く

 清らかな子の想いを拒む 学舎にもたらされる災い

 天の神は 災いを鎮めることを 一人の青年に託す 

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